電通が新人女性社員の「過労自殺」で隠蔽工作の事実が! 過去にもパワハラによる社員の自殺で責任逃れ

リテラ / 2016年10月10日 22時30分

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 大手広告代理店・電通が女性新入社員を"過労自殺"に追い込んでいたことが発覚した。

 この女性社員は高橋まつりさん、24歳(当時)。東大文学部を卒業後、昨年4月に電通に入社したばかりだったが、12月25日に同社の社員寮から飛び降り自殺をしていおり、この自殺が長時間の過重労働が原因だったとして、今年9月30日、労災認定された。過労自殺の労災認定はハードルが高いと言われるが、今回の高橋さんのケースの背景には信じがたい過重労働とパワハラ被害があった。

 高橋さんは入社後、デジタル・アカウント部に所属し、インターネット広告を担当していたが、本採用となった昨年10月以降、部署の人数が14人から6人に減り、仕事量が激増。月に80時間といわれる過労死ラインを超え、100時間以上の時間外労働を行うこともあった。また睡眠も1日2時間ほどしかとれなかった状態が続いたという。

 高橋さんのツイッターには「休日返上で作った資料をボロくそに言われた もう体も心もズタズタだ」「もう4時だ 体が震えるよ... しぬ もう無理そう。つかれた」「眠りたい以外の感情を失った」と連日の苛烈な労働をうかがわせるつぶやきが残されている。

 また上司からは「君の残業時間は会社にとって無駄」「髪がボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「女子力がない」などとパワハラ、セクハラとも思える言葉を投げつけられたこともあったという。

 そして、浮き彫りになったのは電通の隠蔽体質だ。そもそも今回の一件が明らかになったのは高橋さんの自殺から約10カ月が、そして労災認定から1週間が経った10月7日、遺族と代理人弁護士が会見を開いたからだった。この間、電通では高橋さんの自殺自体に箝口令が敷かれていたといわれるが、労災認定が明らかになっても、電通はマスコミの取材に対し「労災認定については内容を把握していない」「コメントを差し控える」とそっけなく答えたのみだった。

 それどころか、電通は裏で、高橋さんの自殺が会社の責任ではなく個人的な問題であるという情報を流布していた疑いがある。高橋さんが自殺した後、電通関係者が彼女の知人に対して「失恋が原因らしい」という情報をしきりに流していた形跡があるのだという。

 こうした動きについて、学生時代からの高橋さんを知る元「週刊朝日」編集長の山口一臣氏はこう首をひねる。

「まつりさんが亡くなった直後、何があったんだろうと昔の仲間と連絡を取りあっていたとき、僕も、電通の人からどうやら失恋が原因らしいという話を聞かされました。彼女の性格からしてそんなことがあるだろうかとも思ったけれど、飛び降りたのがクリスマスの朝だったので、ああ若いからそういうこともあるのかなぁ、と。でも、お葬式で、直前の様子を知っている人たちに詳しく聞くと、恋愛したり失恋したりする時間もなく働かされていたということで、失恋説はウソだとわかったんです。まつりさんとは、彼女が東大合格のテレビインタビューで『将来は週刊朝日の記者になりたい』と言っているのを見て、探し出したのがきっかけでした。以来、『週刊朝日UST劇場』のアシスタントなどのアルバイトをやってもらった。確かに昨年9月にまつりさんが失恋したようなことをツイッターでつぶやいていますが、そんなに深刻な感じはなかった。明るくて、聡明で、頑張り屋さんで。母子家庭だったので高校は授業料が免除される特待生になり、現役で東大に合格。学生時代には国費で中国に留学したり。広告業界の論文コンクールで1年生ながら最終選考に残るほど優秀な人でした。電通に就職が決まって『週刊朝日じゃなくてゴメンなさい』って言われたけど、みんなで本当に喜んだのに。だいたい9月に失恋してそれが原因で12月に自殺するなんておかしいでしょう」

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