騙され続けて20年、オカルトライターが告白するオカルト業界の内情

リテラ / 2014年9月23日 19時0分

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 UFO、霊能、黒魔術、前世、占い、スピリチュアル、パワーストーン──世間にはオカルトといわれるものが氾濫している。同時にオカルトに関する数多くの本が刊行もされている。しかし、これまでのオカルト本とはちょっと毛色のちがう本が今年9月に出版された。それが『実録 あなたの知らないオカルト業界』(三浦悦子/彩図社)だ。

「オカルトの世界」ではなく「オカルト業界」というところに、この本の特徴がある。本書によると、著者の三浦サンは「神仏霊など科学的には証明されていない存在を商品化して様々な形で相談者に提供するサービス業」である「オカルト業界」に長年ライターとして関わってきた人物らしい。そして本書は、その三浦サンが明かす業界の体験記なのだ。いったい、そこに描かれるオカルト業界の内幕とはどんなものなのか。

「私はオカルトにあこがれて、霊能者という存在に傾倒していた」と書いているようにもともとオカルトの熱心なファンだった三浦サン。彼女がこの業界に入ったきっかけは、「佐々木会長」というミニ新興宗教団体の主宰者の著書を読んだことだった。

「内容から佐々木会長はとても謙虚で霊的な実力者のある人物だということが伝わってくる」と、一読で惚れ込んだ著者は、佐々木会長に手紙を書いた。すると教団のレポーターとして広報紙を書いてくれないかとの返事が。早速、千葉県の教団へと向かった著者。

 すると、佐々木会長が姿を現わし「これを使って霊的に悪い部分を浄化し、神さまのパワーを注入するのです」といって、ナイフを取り出した。刃渡り20センチほどのしかないナイフなのに「スサノオの剣」と呼び、「相談者の頭上10センチ位の空間を何度も十字に型に切り、人間の魂を保護している『幽体』から霊的な汚れを取り除き、神のパワーを注入する」のだという。

 この体験でなぜか佐々木会長を本物だと確信した著者は、広報紙の制作を了承した。すると、ギャラは原稿用紙1枚で1万円。それが45枚で、交通費と宿泊費等の経費が数十万円也という破格の条件が提示されたという。こうして"幸運"な出会いに恵まれた著者は、さらに佐々木会長へ傾倒していく。だがしばらくすると、教団の女性主任から電話がありいきなりまくしたてられたという。

「あなたは会長を全然尊敬していないですね。原稿を読めばすぐ分かりますよ!」

 どうやらこの女性主任は会長の愛人で、焼きもちを焼かれたらしい。そんなトラブルから、著者は教団からも放り出されてしまう。

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