卑劣!動物園の入場引換券を偽造して金券ショップへ

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年4月1日 12時5分

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東武動物公園のワンデーパスは利用者にかなり人気があるそうで、パスの引換券は金券ショップ等でもかなり流通しているようです。そんな状況を利用した悪質な犯罪が今回のケースです。

容疑者はワンデーパス引換券を大量に偽造し、それを金券ショップに持ち込んで現金化した疑いで逮捕されました。警察の調べによると、全部で10万枚近くの引換券を偽造した疑いがあるとのことです。

ワンデーパス引換券はチケットに財産的な価値があるもので、法律上は「有価証券」といいます。

もちろんこれは東武動物公園以外の人間が勝手に作成する権限がありませんので、従業員が勝手に作成すると「偽造」となり、偽造した引換券を金券ショップに売却することは、引換券の「行使」となり,全て犯罪です。

また、金券ショップ側としては、その引換券が偽造されたものであると知っていたならば当然買わなかったでしょうから、偽造されたものということを隠して売却し、代金を受領すれば「詐欺」になります。

今回、犯行がなかなか発覚せず被害が拡大してしまったのは、容疑者が実際に引換券の担当者だったという事情があるようです。印刷業者も本当の担当者からの発注であったので特に疑うことなく印刷をしていたようです。

この手の犯罪で怖いのが、一度成功してしまうと歯止めが利かなくなってしまうという点です。容疑者もおそらく最初は着手する際にとても悩んだと思われます。ところが、いったん成功してしまうと「良心」というタガが外れ、簡単に多額の現金が手に入るという誘惑に負けてしまい、1回に印刷する枚数、換金する金額がどんどんエスカレートしていきます。

その結果今回のように10万枚近く、被害総額数千万円にまでなってしまい、後戻りできない状態になってしまうのです。

もっとも、今回被害がここまで拡大したのは容疑者だけの責任ではありません。

動物公園側もおそらく容疑者を信頼しており特にチェックなどは行わなかったのでしょうが、動物公園側が何らかの方法で定期的にチェックをしていればここまで被害が大きくなることはなかったでしょう。そういう意味では動物公園側の責任もあると思われます。

いずれにせよ、今回の件で動物公園は信頼を大きく損ねることになりましたので,動物公園としては信頼回復のために再発防止の措置をしっかりと取ってもらいたいと思います。

*参考:FNNニュース: 動物園偽入場引換券事…

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