酷すぎる「会社を辞めさせてくれない」実例6つ…弁護士はどう見る?

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年9月7日 12時5分

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会社やバイト先をやめると告げた時、なにかと理由を付けて「辞めさせてくれない」事例は多数あります。

中には脅しに近いものあり、辞めたいのに「辞めさせてくれない」「辞められない」という環境の人も少なくありません。

今回は「NPO法人労働相談センター」に寄せられた、辞めさせてくれない実例の中から6つの、ケースについて解説してみます。

1、正社員。子供の体調不良の為にすぐに退職したいと会社に伝えたが、「社内の決まりで退職手続きは一ヶ月前となっているので、すぐには辞められない」と言われた。

正社員と言うことですと、通常は定年までの期限の定めのない雇用契約になっています。この場合には、合理的な理由がなくても、一方的な解約、つまり辞職ができます。但し、2週間前の予告が必要です。

この会社の退職手続は、「1ヶ月前」となっていますが、判例の中には、2週間よりも予告期間を長く定めた部分を無効としたものがありますので、その判例を使って、2週間後に辞めることができることになります。

ただし、この点については見解が分かれているところでもありますので、一概に違法とまではいえず、グレーといったところでしょう。

2、美容師で雇われ店長。過労と過度のプレッシャーで体重が16キロも落ちた。救急車で運ばれるなど健康も害している。オーナーに退職を申し入れたら「辞めるなら、今までの店の改装代など全額払ってから辞めろ」と言われ、辞めさせてくれない。

雇われ店長の雇用形態にもよりますが、おそらく何年契約といった感じで、期限の定めがあるものと思われます。この場合には、「やむを得ない事由」があれば、直ちに辞職できます。過労と過度のプレッシャーで救急車で運ばれるなど健康を害していることからすれば、「やむを得ない事由」ありとするのは容易です。

今までの店の改装代などは、辞職によって発生した損害とは言えませんので、支払う必要はありません。辞めさせないようにするための労働強制の手段としてそのように言っているだけで、むしろそのようなことを言うオーナーの方が問題であり、違法な言動といえるでしょう。

3、某有名チェーンお弁当屋でアルバイト。パワハラなど苦痛で堪らず「辞める」と伝えると「一ヶ月は辞められない」と言われた。辛くて堪らない。

アルバイトということですので、期限の定めのある契約だと思われます。2の場合と同じく、「やむを得ない事由」があれば辞められます。パワハラなどの苦痛は、立派な「やむを得ない事由」になります。この場合には、直ちに辞められますので、「一ヶ月は辞められない」などという言動は、違法と言わざるを得ません。

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