居酒屋なのに自転車で来店させて良いの?居酒屋3社に聞いてみました

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年11月3日 11時36分

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「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」——道路交通法65条1項にはこう書かれています。

ここで言う「車両等」には自転車等の軽車両も含まれているので、自転車でももちろん飲酒運転として違法となります。自転車の飲酒運転に対する取り締まりはここ数年でかなり厳しくなり、7月には和歌山県で自転車による飲酒運転で女性が逮捕されたというニュースもありました。

しかし、居酒屋などのアルコール提供側はどうでしょうか。お店によっては駐輪場が用意されているところもあり、駐輪場を用意することで店が自転車での来店を助長しているようにも思えます。

飲酒運転となるおそれがある者についてお酒を出すことは、道路交通法上違法になります(65条3項)。また、飲酒運転には酒気帯びと酒酔いの2種類がありますが、お酒を出した相手が酒酔い運転を行った場合は、処罰の対象にもなります(道交法117条の2第1号)。

ただし、店側が認識できなかったためにお酒の提供をしてしまった場合まで、お酒を提供したことが違法、罰則の対象となるわけではありません。自転車は自動車よりも手軽に乗れる分、飲酒運転も多そうですが、居酒屋は自転車での来店客に対処できているのでしょうか。

大手の居酒屋チェーンと、地方の小さな居酒屋に対して、自転車での来店客についての見解を聞いてみました。

● 専用の駐輪場は設けていない

大手居酒屋経営企業A社では、都心や地方問わず駅前に出店しており、駐輪場はほとんど設置されていないようです。この居酒屋経営企業は、チェーン居酒屋が多く入っているビル等でよく見かけますが、確かに大通りに面していたりして、店自体が駐輪場を用意していることはあまりないように思います。

自転車で飲みに行く人は多くても、勝手に道路にとめる人が多いのかもしれません。なお、A社によれば、店舗に駐輪場の設置がないことが多いため自転車での来店の割合や、どの客が自転車で来ているかもわからないようです。

そこで、店の中からでも客が来る様子が見えそうな個人居酒屋の経営者Bさんにも聞いてみましたが、駐輪場を用意しているわけではないし認識できないとのお答えでした。店の前に自転車がたくさん止まっていることは明らかなのですが、道路に勝手にとめているだけなら確かに店が駐輪場を用意していることにはなりません。

店が駐輪場を用意しているわけではないとの答えは別の個人の居酒屋経営者からも聞くことができ、店の前に多く自転車がとめられてることを店の問題とはあまり考えていないようでした。

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