Facebookの「授乳写真」で波紋…どこからが「性的コンテンツ」なのか?

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年11月17日 20時7分

写真

イギリス在住の女性がFacebookに授乳中の写真を投稿したところ、閲覧者がクレーム報告し、写真が一時削除されたという事件があったようです。

この件では、その後写真はFacebookによって再公開されたようですが、少なくとも一度削除されたということは、授乳という育児にとって非常に重要なものが、いわば性的コンテンツとして認識されたということにもなります。

では、日本で同じような授乳写真がアップされたとしたらアウトなのか、どこからがアウトなのかということを、法的観点から検討してみたいと思います。

■「わいせつ」といえるには

「わいせつ」なものをインターネット上に公開することは、わいせつ物公然陳列罪などに当り得ます。

「わいせつ」というのは、いたずらに性欲を興奮・刺激させ、普通の人の正常な羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反することであるとされていますが、これは社会の認識によっても随分変わってきており、現在では、端的にいえば性器が写っているかどうかが「わいせつ」に当たるかどうかの分水嶺になっています。

そのため、たとえば乳首が写っていたとしても、「わいせつ」には当たらないと判断されることになると思われます。

ただ、そうだとしても、Facebookから削除されることはない、ということには必ずしもなりません。

■Facebookの利用規約を確認

Facebookの利用規約を確認すると、「わいせつ」に関係しそうなものは以下です。

次のようなコンテンツを投稿することはできません。差別的、脅迫的、またはわいせつ的なコンテンツや、暴力を誘発するようなコンテンツ、ヌード、露骨な、あるいは根拠のない暴力の描写が含まれるコンテンツ。

利用者が本規約の内容または精神に違反した場合…、弊社はFacebookのすべてまたは一部の提供を停止できるものとします。

今回の写真の削除もこれにしたがってされたものと思われます。

これを見ると、ヌードなどが特に限定せずに含まれていることから、「わいせつ」よりも広く禁止としていると読むことができます。

Facebookを利用できるということは、Facebookの規約に同意しているということなので、基本的には規約に従う必要があります。そのため、「わいせつ」に当たらないとしても、利用規約に基づいて、写真を削除されることはあり得るということになります。

■「授乳」写真は規約違反に当たるのか

個人的には、乳児が生きるために必要不可欠なものであり、それ自体に性的な点があるとも思えないことから、「当たらない」と思います。

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