虚偽の強姦証言で懲役12年…嘘をついた女性はどのような罪に問われるのか?

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年11月20日 20時37分

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先日、強姦と強制わいせつの罪で懲役12年の実刑判決が確定し、約3年半にわたり服役していた男性が、刑の執行を停止され、釈放されました。

男性は過去に、同じ女性に対して2度の性的暴行を加え、さらに同じ女性の胸をつかんだなどとして、強姦と強制わいせつ容疑で逮捕、起訴されていました。男性は捜査段階から一貫した否認をし、公判でも無罪を主張していましたが、被害女性や目撃者の証言が決め手となり、実刑判決が確定していました。

男性が釈放された理由は、有罪の決め手となった「被害女性や目撃者の証言」が虚偽であると判明し、さらに男性の犯行を否定する材料となる新しい客観証拠が見つかったことにあります。

さて、不運にも冤罪に巻き込まれてしまった場合、無実の人を冤罪の罠に陥れた自称「被害者」や「目撃者」には一体どのような法的制裁が待ち受けているのでしょうか。その裁判に関わった検察官や裁判官に責任は発生するのでしょうか。また、男性に対する補償はどれだけ出るのでしょうか?

今回はこの事件について、銀座ウィザード法律相談所の小野智彦弁護士に聞いてみました。

●虚偽の証言をした女性や目撃者は罪に問われる

「まず、この事件には、被害者と証人の二人が出てきています。被害者についてですが、強制わいせつ罪については親告罪ですので、告訴がなされていると思います。この告訴が虚偽ということになりますので、虚偽告訴罪が成立します。」

「また、証人の方が嘘の証言をしているということで、被告人は否認をしていたということですから、法廷で宣誓のうえ、嘘の証言をしたことになりますから、偽証罪が成立します。」

虚偽告訴罪は3か月以上、10年以下の懲役が科され、偽証罪についても3か月以上、10年以下の懲役が科されます。刑の下限は軽いですが、虚偽の証言をした「被害女性」や「目撃者」についてもしっかり罪に問われるようです。

ただし、虚偽告訴罪、偽証罪についてはあまり起訴をされていない犯罪類型であり、とりわけ偽証罪は例年数人程度しか起訴されていないことを考えると、納得がいかないという声が聞かれそうです。

最近では、痴漢冤罪をでっちあげた女性が虚偽告訴罪で有罪判決を受けるといった裁判例も顔を出してきているようなので、このような悪質な事件について、虚偽告訴罪や偽証罪で対応するようなことが増えていくかもしれません。

●なぜこのような嘘を女性はついたのか

「痴漢事件に関しては、女性達が共謀して痴漢の事実を作り上げるべく、痴漢をされていないにもかかわらず、慰謝料目当てで男性を陥れ、嘘の被害と嘘の証言で罪のない人を痴漢犯人に仕立て上げるという事件が一時期横行しました。本件はその一環ではないかと思います。」

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