ツイートした写真をテレビ局が勝手に利用するのは「かなりグレー」?

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年12月2日 18時6分

写真

Twitterユーザーがツイートした写真をテレビ局が勝手に利用したということが話題になっています。

最近ではTwitterに掲載された事件直後の写真などに対して、テレビ局の人間が「○○のスタッフですが、写真を番組内で使用してもよいでしょうか?」などと、許可を取るということが頻繁に行われています。

このように基本的には許可をとっているようですが、中には許可をとらなかったり、返信が無い場合は使用させて頂きますなどのような形でテレビに利用することもあるようです。

今回、勝手に使われたのは長野県での地震直後の様子を撮影したもののようですが、このような利用は許されるのかどうか、Twitterの利用規約や法律と照らし合わせて検証してみます。

■写真の利用には原則として著作権者の許諾が必要

写真を撮影すると、その撮影者には何かの申請などをする必要はなく、当然に著作権が発生します(厳密に言えば、著作権が発生しない写真もあると思いますが。)。

著作権者はその写真を基本的にどのようにでも利用することができ、写真を添付してツイートをすることも当然できます。

しかし、インターネット上に投稿されたからといって、その写真を誰でも勝手に利用することは原則としてはできません。利用するためには、原則として著作権者の許諾を得ることが必要になります。

なお、Twitterの利用規約によると著作権はツイートをした人に留保されることになっているようなので、許可を取るべき著作権者はTwitter社ではなくツイートをした人ということになります。

■「時事の事件の報道のための利用」に当たる?

著作権法は、一定の場合に著作権者の許諾を得なくても、他人の著作物を利用することができる場合を定めています。

今回の件はテレビ局が報道のために使用したものなので、「時事の事件の報道のための利用」(著作権法41条)に当たらないのでしょうか?この条文は、「事件を構成」する著作物は、「報道の目的上正当な範囲内において」利用できるとしています。

地震は「事件」といえるでしょうし、その被害の様子は「事件」を「構成」していると思います。「報道の目的上正当な範囲内において」といえるかですが、これは報道の意図・趣旨から判断されることになりますが、地震の被害を端的に伝える一つの材料であるといえるので、これも満たすように思われます。

ただ、出所を表示する慣行があるときは、合理的と認められる方法・程度で明示しなければならないとされています(著作権法48条1項3号)。テレビ局の慣行が何かというのは一概には分かりませんが、ここで注意する必要があるのはTwitterのガイドラインです。

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