男性が恐れる「痴漢冤罪」…もしも故意にでっち上げていたらどんな罪になる?

シェアしたくなる法律相談所 / 2016年12月22日 6時25分

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*画像はイメージです:http://www.shutterstock.com/

満員の電車に乗車する際、両手でつり革を持つなどして痴漢に間違われないように注意している男性は多いでしょう。窮屈な車内では意図せず他人と接触してしまい痴漢と取り違えられることがありますし、示談金目当てに痴漢だとでっち上げられる可能性もなくはありません。

発生件数に根拠のあるデータは見つかりませんでしたが、この痴漢でっち上げこそ、世の男性たちが最も恐れ、憎んでいるものではないでしょうか?

痴漢でっち上げがどんな犯罪に当たるのか、三宅坂総合法律事務所の伊東亜矢子弁護士にお話を伺ってみました。

*取材協力弁護士:伊東亜矢子(三宅坂総合法律事務所所属。 医療機関からの相談や、 人事労務問題を中心とした企業からの相談、離婚・ 男女間のトラブルに関する相談、 子どもの人権にかかわる相談を中心に扱う。)

■痴漢のでっち上げはどんな罪に?

痴漢をでっち上げであったことが判明した場合、これを行った人物はどのような罪に問われますか? また、でっち上げではなく、勘違いによる取り違えだった場合は罪に問われますか?

「意図的なでっち上げの場合、虚偽告訴罪(刑法172条;人に刑事又は懲戒の処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴、告発その他の申告をした者は、3月以上10年以下の懲役に処する)に問われる可能性があります。

勘違いによる取り違えの場合、上記の罪には問われませんが、民事上の損害賠償責任を負う可能性はあります。」(伊東弁護士)

では、痴漢の現場を実際には見ていないのに見たと証言した人は罪に問われますか? またそれは故意の嘘であったか見間違いであったかで違いはありますか?

「故意の嘘である場合、虚偽告訴罪に当たり得るほか、裁判で嘘の証言をした場合は偽証罪(刑法169条;法律により宣誓した証人が虚偽の陳述をしたときは、3月以上10年以下の懲役に処する)に問われる可能性があります。

見間違いであった場合には上記の罪には問われませんが、前述の場合と同様、民事上の損害賠償責任を負う可能性はあります。」(伊東弁護士)

でっち上げ行為はもちろん犯罪であり、刑罰の対象となります。勘違いや見間違いはその限りではありませんが、被害者は精神的苦痛などを理由に民事で損害賠償を請求することができるようです。

■痴漢でっち上げに対して弁護士は何をする?

痴漢でっち上げの被害にあった場合、弁護士に依頼するとどのような手続きをしてくれるのでしょうか?

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