バイキングに行ったら料理がほとんどない…返金は可能?

シェアしたくなる法律相談所 / 2018年3月4日 8時30分

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*画像はイメージです:https://pixta.jp/

ホテルでは「朝食プラン」と題して、宿泊費に食事代込みの値段が含まれている場合があります。提供される料理は様々で、「1つの楽しみ」と考えている人も多いことでしょう。

朝食形式の1つが、バイキング。ビジネスホテルなどで取り入れられている方式で、様々な料理の中から好きなものを選び食べるというスタイルです。

■朝食時間間際に行くと料理がないことも

料理が豊富に用意されているうえ好きなだけ食べることができることから人気の朝食バイキング形式ですが、時間内での提供となるため、遅れると利用することができません。

それは自己責任のため仕方ありませんが、朝食時間終了間際に会場に行くと、ほとんど料理が残っていないことがあります。

遅く行くほうが悪いのでしょうが、安くない料金を支払っているわけですから、ケチくさいと罵られても人間なら返金してもらいたいもの。

そのようなことは、はたして可能なのでしょうか?エジソン法律事務所の大達一賢弁護士に見解を伺いました。

■返金は可能?

「バイキング、それは魅惑の響き。朝ごはんの重要性は広く知られているところですが、そんな朝ごはんに朝食バイキングが用意されているとなれば、寝覚めも良くなるというものです。

なのにホテルで朝食バイキング込みの宿泊料金を支払ったのに、終了時間間際に行ってみたら“料理がほとんどない! 返金されないの?”

最近のホテルでの朝食は、バイキングやビュッフェといった形式での提供が多くなってきていますが、時間が決まっていることがほとんどです。

このような場合、ホテル側は時間内全てにおいて全種類の飲食物を提供する義務があるといえるのでしょうか?」(大達弁護士)

■朝食を提供する義務の時間的範囲が焦点

「今回のケースで、ホテルと客との間に締結されている契約は、“バイキング形式の朝食を提供する契約”であると考えられます。

これによってホテルは“バイキング形式の朝食を提供する義務”を負い、客は“代金を支払う義務”を負うことになります。

終了間際に行った際の飲食物提供義務は、この“バイキング形式の朝食を提供する義務”の時間的範囲がどこまで及ぶかという問題として考えられますが、この範囲は、個々の契約によって、すなわち当事者間においてどのような合意があったのか、またはどのような合意があったと推測されるのかという社会通念によって決まると考えられます。

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