恐怖の恵方巻ノルマ!売れ残りの自腹購入を強要するのは違法じゃないの?

シェアしたくなる法律相談所 / 2019年1月24日 16時36分

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2月3日は節分。「鬼はそと福はうち」と叫びながら豆を蒔き、年齢の数だけ食べることで邪気を払うことが本来の目的とされています。

そして最近は「恵方巻を食べる」ことも一般的に。元々関西地方で行われていた習慣だったようですが、商機と見たスーパーマーケットやコンビニがキャンペーンを展開し、現在は全国に浸透しているようです。

ノルマを課し社員に自腹購入を迫るケースも

そんな恵方巻きですが、最近は節分に合わせて大量生産し、すべて売るようノルマを課す店舗があるのだそう。そして目標販売数を達成できない場合、社員に「自腹購入」を迫ることもあるそうです。

無料配布ならともかく、買いたくもない恵方巻を買わされるのは、労働者としては納得がいきません。このような措置は違法ではないのでしょうか?琥珀法律事務所の川浪芳聖弁護士に見解を伺いました。

自腹購入を迫ることは許されるのか?

川浪弁護士:「アルバイトに販売ノルマを課すこと自体に問題はありません。しかし、ノルマを達成できなかったからといって、自腹購入を迫ることは、その態様次第では違法と判断されて、店長及びその使用者(コンビニエンスストアの経営者)に損害賠償責任が発生する可能性があります。

あくまでアルバイトの自由意思を阻害しない範囲で自腹購入をお願いすることは許されます。しかし、アルバイトが明確に拒絶しているのにもかかわらず、高圧的な態度で執拗に自腹購入を求め続ける場合、または脅迫的な文言を用いて自腹購入を求める場合には、そういった言動が「アルバイトの人格権等を侵害する違法なものであり、不法行為(民法709条)に該当する」と評価され、民事上の損害賠償責任が発生する可能性があります。

そして、アルバイトの身体や自由、名誉等に対して害を加える旨を告知して脅迫したり、暴行を加えたりして、無理やり購入させた場合には強要罪(刑法223条1項)に問われる可能性(刑事責任を負う可能性)があります。

以上の通りですので、店長はノルマ不達成により在庫が余ったとしても、アルバイトに対して、自腹での購入をあくまでもお願いする程度にとどめるべきと考えます。ノルマを達成したか否かは、アルバイトの昇給にあたって考慮すればよいでしょう。

なお、仮にアルバイトが自腹購入に同意したとしても、勝手にアルバイトのバイト代から購入金額を控除することは賃金全額払いの原則(労働基準法24条1項)に反するので許されません。バイト代から控除するのであれば、そのことについてもアルバイトの同意を得ておかなければなりません」

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