ビールより製造コストが割高なノンアルビールが激安な本当の理由

まぐまぐニュース! / 2018年1月16日 22時0分

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味も香りも「本物」のビールとまったく変わらないといっても過言ではないノンアルコールビール。無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者で科学者のくられさんによると、このノンアルビール、製造するのにかなりの手間がかかっているとか。それでも普通のビールよりお安いのはなぜなのでしょうか?

ノンアルコールビールが安い理由

ビールは飲みたいが、車に乗るなどの理由で飲めない人に優しいノンアルコールビール。ついにでお値段も安くて財布にも優しいノンアルコールビール。材料はなんと普通のビールでそこからアルコールを抜いた手間がかかっているのに、オリジナルより安いのはどうしてなんでしょう?

理由は簡単。ノンアルコールビールとは、酒税がかからないからです。

材料も製法もすべて通常のビールと同じで、減圧蒸留という特殊な工程を経て通常のビールからアルコールを取り出すという大変に手間のかかる製造法にて作られている。

減圧蒸留では芳香成分も飛んでいってしまうので、先に香り成分を抽出する行程などもあり、製造コストは1本あたり通常のビールより遙かに高い。しかしそれでも安いのはノンアルコールになることで本来乗ってくる「酒税」から逃れることができるから。

ビールや麦芽使用率50%以上のビール風飲料(第2のビール)は一律、350mlあたり77円の酒税がかかってくる。180円のビールの77円は酒税、第2のビール(麦芽50~25%)は約60円、第3のビール(麦芽25%以下)が46円となっており、メーカーがビール課税を逃れて安く商品を提供しても、すぐに国が税金をかけるという企業努力を殺す国策はマジどうかと思うが(笑)。

そこでメーカーは、じゃあアルコールをゼロにしたろーやんけ! と半ばブチ切れて出来上がったのがノンアルコールビール。厳密には0.3%程度残留しているものもあるが、健康ドリンクにも満たない濃度であり酔っ払うことはない。

また近年、ビールを造る上での発酵時にアルコールを精製しないという新種の酵母の発見(ヤクルトや協和発酵が開発)により、製造段階からアルコールフリーとなるビールまで出現している。

そのうちビール風の飲み物には全部謎税がかかるように…なるんでしょうか(笑)。

image by: Ned Snowman / Shutterstock.com

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