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『ファイナルファンタジー』←名前の由来知ってる? 『FF』初期作のトリビア3選

マグミクス / 2022年7月19日 11時50分

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■名作の裏にある悲願やハプニング!

 ナンバリング最新作『ファイナルファンタジーXVI』の発売が2023年夏に決定している「FF」シリーズ。1987年にファミコン(FC)で第1作目が発売されて以来、スピンオフや関連作も含めると何十本という人気作品がリリースされてきたその裏には、さまざまなエピソードがありました。FCでリリースされた『FF』~『FFIII』の初期3作品にまつわるトリビアを紹介します。

●初代『FF』―タイトル決定の経緯は?

 ファミコンを代表するRPGと言えば、「FF」と「ドラゴンクエスト」シリーズです。『ドラクエ』は「竜王を探し求める旅」というゲームの目的がそのままタイトルになっていますが、『FF』というタイトルはどのような経緯で付けられたのでしょうか。

 一作目の開発に参加し、「サガ」シリーズの生みの親としても知られる河津秋敏さんによれば、まずタイトルを決める方針として「ディープダンジョン(Deep Dungeon)のように、略したときに同じアルファベットが連なるようにしよう」というものがあったそうです。

 そしてファンタジーモノであるという理由から、まず「Fantasy」の採用が決定。もうひとつの単語も「F」で始まるものを…となったところで、「FF」シリーズの生みの親である坂口博信さんの発案で「Final(Fantasy)」に決まりました。

 ゲームファンの間では、「Final」という語には「この作品が売れてくれなければ続編も出せない」という思いがあったのでは……と言われることがありましたが、この説は2015年に行われた講演で坂口さんが明確に否定。「FF」という略称ありきで、「Fで始まる単語ならなんでもよかった」と当時を振り返っています。

 また、「Final」という単語には「究極の」という意味もあります。押しも押されぬ大人気シリーズとなった今、「これが最後(のファンタジー作品)」ではなく「これこそが究極の(ファンタジー作品)」という解釈もできるのが味わい深いですね。

●『FFII』―熟練度爆速上げのヒミツ

『FFII』はレベルの概念がなく、バトルで「たたかう」を選んだ回数に応じて装備している武器の熟練度が上昇していく独自の成長システムが用意されていました。その仕様の穴を突いて発見され、広く知られるようになったのが「ABキャンセル」育成です。

「ABキャンセル」は、バトル時にひとり目のコマンドを「たたかう」に(Aボタンで)決定し、ふたり目の行動選択をBボタンでキャンセル。そしてもう一度ひとり目が「たたかう」を選び…を繰り返すことで、一度の戦闘で武器の熟練度を大幅に上げてしまうウラ技です。

 こうやって序盤から武器の熟練度を上げれば、攻撃力が高くなってストーリーをサクサク進められる…というのが当時の風潮でしたが、システム面の掘り下げが進んでいくと必ずしもそうではないことが分かりました。

 本作は武器だけでなく回避率にも熟練度システムが適用されています。そして回避率を上げる手段は「敵から何度も攻撃されること」でした。つまり、序盤で不相応に高い攻撃力を手にしてしまうと、敵から攻撃される回数が激減して回避率が上がらなくなってしまうのです。

 ゲーム終盤になると、通常攻撃に即死効果が付加されている「クアール」を筆頭にイヤらしいモンスターも増えるため、回避率が足りないと「やるか、やられるか」の一触即発のバトルがずっと続いてしまいます。両手に盾を装備して上述の「ABキャンセル」育成をすれば回避率も爆速で上げられますが、ウラ技に頼りすぎず、普通にプレイするのが一番いいバランスで楽しめるのかもしれません。

■『FFIII』移植難航の理由は「天才プログラマー」?

ノーチラス号の8倍速飛行が目を見張る速さだった『FFIII』 (C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. LOGO & IMAGE ILLUSTRATION:(C)YOSHITAKA AMANO

●『FFIII』―移植やリメイクに時間がかかったワケ

 バンダイが1999年に発売した携帯ゲーム機・ワンダースワンでのリリースが予定されていた移植版が発売中止になるなど、『FFIII』はタイミングに恵まれない作品でした。

 ニンテンドーDSで初のリメイク作が出たのはファミコン版から16年後となる2006年のこと。ちなみに、初の移植はさらに後となる2009年のWiiバーチャルコンソールで、実に19年越しのことでした。

 そして、そこに理由を求めた一部のユーザーたちが白羽の矢を立てたのが、『FFIII』までのメインプログラマーを務めたナーシャ・ジベリさんでした。

 ナーシャさんは天才肌のプログラマーで「ファミコンのハードスペックで、歩行の8倍の速さで飛ぶ飛空艇(ノーチラス号)の描写を実現した」技術力のほか、「開発時にバグが出て電話で症状を説明したら、画面を見ることなく電話越しに適切な修正指示が出された」などという逸話を残しています。「そんな人が書いたプログラムをうまく解析できなかったから、移植もリメイクも長らくできなかったのでは?」というわけです。

 もちろん、これは想像の域を出ない話です。しかし、ニンテンドーDSの前世代機であるゲームボーイアドバンス(GBA)で『III』だけをのぞいた初代『FF』から『VI』までの5作品が移植されているのを見ると、思わず勘ぐってしまいたくもなるというものです。

そんな「FF」シリーズの初代から『VI』までの6作品は、スマートフォン/PC(Steam)用に「ピクセルリマスター」バージョンが配信されたことで、グッと遊びやすくなりました。どれもゲームバランスが見直されており、適度なプレイ時間(じっくりと遊んでも10~15時間程度)でサクッと楽しめるようになっています。

 しかし、どのタイトルもオリジナル(FC版/SFC版)をベースにしており、前述のGBA移植版などで追加されたジョブやモードは含まれていません。これらも手軽に遊べるようになればなぁ、と願うばかりです。

※本文の一部を修正しました。(2024.3.29 11:50)

(蚩尤)

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