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ゲームがより楽しめる秀逸なキャッチコピー4選 優しさも絶望も短く意味深に表現!

マグミクス / 2022年7月21日 18時10分

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■キスの名場面を表現した秀逸なコピー

 ゲームの販促ポスターやホームページに掲載されているキャッチコピーは、たった1文でゲームの内容を上手く表現しています。その秀逸なフレーズは、いざという時に自分を奮い立たせる座右の銘になったり、ゲームの感動を思い出せるスイッチになったりと意外な力を秘めているものです。今回は、ゲームシステムやストーリーや名シーンを端的に表現しており、プレイしたことがある人にとっては「なるほど!」と思える秀逸なキャッチコピーを、実際のゲーム内容とともに紹介します。

●「世界一ピュアなキス」

「世界一ピュアなキス」という、ストレートな1文は日本を代表するRPG「ファイナルファンタジー」シリーズの10作目『ファイナルファンタジーX』のCMに使用されたキャッチコピーです。

 世界を救うために召喚士であるヒロイン・ユウナとともに旅を続ける主人公・ティーダは、やがて召喚士に課せられた過酷な運命に辿り着きます。絶望を隠せないユウナを、ティーダはそっと抱きしめてキス。幻想的な湖を背景にした名場面を、シンプルに表現したキャッチコピーです。

 このキャッチコピーが使用されたCMは、和室で『ファイナルファンタジーX』をプレイしていた少年がうっとり見入っていたところ、母親がノックもなしに入ってくる……というものでした。CMの少年のように、美麗でロマンティックなシーンにくぎづけになった方も多いかもしれません。

●「誰も死ななくていいやさしいRPG」

 続いて「誰も死ななくていいやさしいRPG」は、斬新なゲームシステムが世界中に愛されているインディーゲーム『UNDERTALE』のキャッチコピーです。

 物語は、主人公であり、プレイヤーが操作する「ニンゲン」の子供が地底世界に迷いこんでしまったところから始まります。地上世界を目指して冒険する主人公は、道中で遭遇するモンスターたちに友好的な行動を取ることで、戦闘を終了させられます。ボスでさえも友達にする主人公によって、物語の結末が大きく変わるのもこのゲームの特徴のひとつ。まさに誰も傷つけないで迎える展開は、プレイヤーに大きな感動を与えるはずです。

■絶望的な状況をぴたりと言い現した名キャッチコピー!

敵に囲まれたら逃げることは絶望的なホラー作品。画像は『SIREN』パッケージ(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)

●「どうあがいても、絶望。」

 日本のホラーゲーム史に衝撃を与えた『SIREN』のキャッチコピー「どうあがいても、絶望。」は、恐怖と絶望に満ちた作品の雰囲気を表しています。

『SIREN』は2003年の日本を舞台としているため、敵に対抗するための武器は鉄パイプやバールといった現実でも手に入りやすいものばかりです。捜査するキャラクターはそれまで普通の日常を過ごしていた一般人であり、戦闘力も低いゆえに身を隠して移動することが基本です。

 他のゲームのように火力で敵を蹴散らしていくことができず、一歩間違えればあっという間に敵に囲まれてしまう『SIREN』の絶望的な状況がたった一言で伝わるキャッチコピーと言えるでしょう。余談ですが、『SIREN』のCMはあまりにも雰囲気がおどろおどろしく、「苦情が殺到して放送が終了した」という逸話まで残っています。

●「東京が死んで、僕が生まれた。」

「東京が死んで、僕が生まれた。」という衝撃的な1文は、『真・女神転生III-NOCTURNE』のキャッチコピーです。文字通り世界や人類が滅んでしまった後の悪魔たちが徘徊する「トウキョウ」で、異形の存在となった主人公は世界の真相を探ろうとします。

 同シリーズの作品は崩壊後の世界を舞台にすることも珍しくなく、もはや「あるある」として認知しているファンも多いでしょう。『真・女神転生III-NOCTURNE』のキャッチコピーは、「東京を含めた世界の崩壊をきっかけに、悪魔へと変貌した主人公」という驚きのストーリーをどこか詩的に表現しています。

(田中泉)

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