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ウルトラマンゾフィーは結局何者なの? 死んで放置の「雑な扱い」された過去も

マグミクス / 2023年11月12日 7時10分

ウルトラマンゾフィーは結局何者なの? 死んで放置の「雑な扱い」された過去も

■初代から『シン』まで 根強い人気を誇る「ゾフィー」の扱われ方

 特撮ファンだけでなく『ウルトラマン』に慣れした親しんだことがある人なら知っている宇宙人が、ウルトラマンゾフィーです。

 そして同時に、特撮ファンですら彼が「何者」なのかについて、答えられる人は少ないでしょう。『ウルトラマン』最終回に登場してから2022年『シン・ウルトラマン』に至るまで、常に話題に事欠かない謎のウルトラ兄さん「ゾフィー」の正体を振り返ります。

『ウルトラマン』最終話にて、「宇宙警備隊」という謎の組織の隊員として初登場したゾフィーは、ゼットンに倒されたウルトラマンに対し、ふたつ持ってきた命のうちひとつを与えて救いました。腕と胸の周りに「鋲」のような突起があり、なかなかパンクな出で立ちでありながら、顔はウルトラマンと全く同じという風貌です。極めて謎めいた雰囲気の存在でした。

 なお、後に明らかにされた設定では、胸の周りの突起は「スターマーク」というもので、勲章なのです。ちなみにウルトラマンを助けた功績で、ゾフィーは宇宙警備隊の隊長に昇格しました。

 初登場時はまだ「ウルトラ兄弟」というユニバースが生まれる前でしたが、『ウルトラマンA』以降の作品では、頼れる兄貴分という役割が彼に与えられます。結果、長兄として悲惨な目にあうことも少なくなく、『ウルトラマンタロウ』第18話「ゾフィが死んだ! タロウも死んだ!」という身も蓋もないタイトルのエピソードでは終盤に颯爽と現れ、強敵バードンに果敢に立ち向かうもあえなく「死亡」しました。

 その亡骸は、週をまたいで雨ざらしにされるという憂き目にあいます。全く長男は辛いものです(のちにウルトラの母が連れて帰りました)。

 なかなか「戦士」としての華々しい活躍の場が用意されにくいゾフィーですが、彼は弱いのでしょうか。無論、違います。実際彼の必殺技である「M87光線」はウルトラ兄弟最強であることが、公式サイトでも記載されています。あくまでも弟が単独で倒せない強敵と対峙している時に、駆けつけてくれるのです(そして、やられてしまうのです)。

 ただし徐々に損な役回りが増えていくのは事実で、同じく『ウルトラマンタロウ』第33話ではウルトラ兄弟が「人間の姿」でバーベキューを開催するも、ゾフィーはパトロールで遅刻します。挙句、セブンに「ゾフィーのことなんかいいよ」などとぞんざいに扱われてしまうのです。

「ウルトラ兄弟」のなかで彼だけが長期の地球滞在がなく、それゆえに「人間の姿」を持っていません。上のようなシーンは脚本の都合上仕方のないことですが、これまでのことを思うと気の毒です。

 そして1984年に、満を辞して『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』という映画が公開されます。やっとゾフィーの本来の実力を示す時がきたか、と思いきや映画の内容はあくまでもウルトラ戦士たちの歴戦を振り返るというもので、ゾフィーはそのストーリーテラーでした。自身の冠映画であっても、「弟たち」の活躍の紹介に徹する奥ゆかしさがあります。

 彼の大活躍を望む一方で、これまでのようにウルトラ戦士を見守っていても欲しい。そんな複雑なファン心理はやがて、『ウルトラマンメビウス』にて実を結ぶことになりましたし、『シン・ウルトラマン』でも(名前は『ウルトラマン』放送当時の雑誌の誤記を採用した「ゾーフィ」ではありましたが)再解釈されたキャラとして登場し、話題を集めるなど、その人気は続いています。

 いずれにせよ、主役の新番組『ウルトラマンゾフィー』は今後ともなさそうです。

(片野)

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