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「紅白」出場決定のYOASOBIは何を歌う? 『アイドル』は有力だが、ファンが望む「最高の形」とは

マグミクス / 2023年11月13日 14時0分

「紅白」出場決定のYOASOBIは何を歌う? 『アイドル』は有力だが、ファンが望む「最高の形」とは

■アニソンの「正しき方向性」示したYOASOBI

 今年2023年の大みそかに放送される「第74回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表されました。そのなかでも筆者が注目したのは、「YOASOBI(ヨアソビ)」の復活出演です。

 YOASOBIとは、小説から着想を得て楽曲を制作することで有名なユニットです。コンポーザーの「Ayase(アヤセ)さん」。ボーカルの「ikura(イクラ)さん」。このふたりの名前はみなさんもご存じのことと思います。

 実は「紅白」への初出場は2020年の第71回にて果たしており、この時は「夜に駆ける」を初披露しました。翌2021年の第72回の「紅白」では、「群青」を歌っています。

 このYOASOBIに筆者が注目しているのは、ひとえに昨年から提供された楽曲の数々によるものでした。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第1期オープニング主題歌となる「祝福」。TVアニメ『【推しの子】』のオープニング主題歌である「アイドル」。そして、TVアニメ『葬送のフリーレン』のオープニング主題歌として発表された「勇者」。

 この3曲はいずれもアニメファンに注目されたTVアニメの主題歌であり、作品の人気と比例してYOASOBIの知名度に貢献したといっても過言ではないでしょう。恥ずかしながら筆者もこれらのアニメに関わらなければ、いまだに名前をおぼえていないかもしれません。

 こうしたタイアップ曲で知名度が上がる歌手は少なからずいるでしょう。しかしながら筆者が注目したのは、その曲のいずれもが作品に寄り添った名曲だという点です。曲調と歌詞が作品のテーマに添ったものであり、「とりあえずそれ風に作ったタイアップ曲」とはレベルが段違いというところでした。

 それも原作となる小説から着想を得るというYOASOBIの作り方が根本にあるからであり、今までの作品と空気感を無理やり合わせたようなタイアップ曲の多くと一線を画しているのは当然と言えるでしょう。

 これが正しいアニソンの作り方だと思うと同時に、これだけの曲をアニソンでカテゴライズしていいのか? という疑問がわいてきます。あえて言うならば、「令和のアニソン」の正しき方向性を見せた楽曲と言うべきでしょうか。

 兎にも角にも、本年の「紅白」にがぜん注目しなくてはと思う次第です。しかし、問題がひとつありました。それはYOASOBIが何を紅白で唄うのか? ……ということです。

■YOASOBIが「紅白」で唄う楽曲とは?

アニメファンのみならず、幅広い層から支持を得ているYOASOBI。NTTドコモの2023年10月度「dヒッツアーティストランキング」でも1位を獲得している

 先に結論から言うと、おそらく今年の紅白で唄うことになるのは「アイドル」だろうと思います。

 オリコンチャートなどでの成績を考えると、本年のヒット曲のひとつと言えるほどの高い成績です。TVアニメとして急速に注目された『【推しの子】』との相乗効果で考えると、文句のつけようがないほど浸透した、2023年の名曲でしょう。

 マスコミでの注目度も大きく、TV番組でもよく取り上げられていました。先日、放送された特番「1万人が選ぶ!ついに決定!令和VS平成VS昭和アニソンランキング」では、見事に令和アニソン第1位の座に輝いているほどです。

 とはいえ、他の2曲が見劣りするかと言えばそうではありません。「祝福」も「勇者」も優るとも劣らない名曲だと、少なくとも筆者は思っています。ただ「祝福」は昨年2022年の曲であり、「勇者」はリリース直後であることを考えると、どうしても一歩引いた感じが否めません。

 もちろんアニソンだけがYOASOBIの魅力ではないので、他の楽曲も候補に入らないわけではないでしょう。しかし、どの楽曲も注目度という観点から「アイドル」とは差がついてしまうかもしれません。

 しかし、アニメという観点から、筆者はひとつの可能性が脳裏によぎりました。それは「祝福」、「アイドル」、「勇者」の3曲メドレーです。可能ならば各作品のアニメ映像も追加できれば、アニメファンとしては大喜びではないでしょうか?

 これはあくまでも思い付きのアイデアでしかありません。なぜならば各作品の版権など、クリアしなければならない問題は少なくないでしょう。しかし、もし叶うのならばアニメファン注目の見逃せない「夢のコラボ」が現実になった楽曲になると思います。

 紅白出場歌手が何を歌うのかは、いつもならば12月第3週くらいに発表されていました。それまでに、今年のYOASOBIが何を歌うのかを想像して楽しみたいと思います。

(加々美利治)

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