ゾンビのような男!『Zガンダム』ジェリド・メサがカミーユに執着した理由とは?
マグミクス / 2023年11月16日 6時10分
■第1話から暴力沙汰! 素直に謝れば「因縁」は浅かったかも?
『機動戦士Zガンダム』に登場するジェリド・メサは、何度負けても主人公のカミーユ・ビダンに戦いを挑むゾンビのようなキャラです。ティターンズ所属としてカミーユと何度も対戦し、実力の差を見せつけられるも、執念深く戦いを挑む姿に、視聴者は「出る幕じゃないだろう……」と思わされました。
しかし、ジェリドがカミーユにこだわるのには理由があるのです。そこで今回は、しつこすぎるけれど憎めない「ジェリド・メサ」はどんな男だったのかを紹介します。
●余計なひと言が、ジェリドの運命を変えた?
ジェリドとカミーユの出会いは、カミーユが住むグリーンノアでのこと。ジェリドが、一般の学生だったカミーユに対し「女の名前なのに、なんだ男か」と、デリカシーのない余計な言葉をつぶやきます。
カミーユとは結構な距離が開いていましたが、本人には聞こえたようで、やおら近づきジェリドに殴りかかります。取り押さえられ身動きの取れなくなったカミーユに今度はジェリドが、硬そうなブーツのつま先でおでこを蹴り飛ばすという、地獄のような暴力沙汰が起こりました。
このようなきっかけもあり、カミーユはティターンズへの不信を膨らませ、直後のエゥーゴによる「ガンダムMk-II」強奪に加担していくことになります。
背景には優れたニュータイプ能力をもつカミーユの感受性もありますが、ジェリドの余計なひと言がきっかけで、ふたりは因縁でつながってしまいました。ティターンズで出世をしたかもしれないジェリドの世界線が、カミーユとの出会いで変わってしまいました。
その後、宇宙でハイザックに乗ったジェリドが、事故でカミーユの母を殺してしまいます。後にカミーユはティターンズの戦艦に拉致され、そこでジェリドと再会。ジェリドは、カミーユの母とは知らなかったことを告げますが、「まだおっぱいが恋しい年ごろだったんだもんな」と、母を殺されたばかりの少年に投げかける言葉とは思えないセリフを吐きます。
カミーユは顔をゆがませ、こぶしを握りますが、冷静に「僕はあなたが操るハイザックを抑えてみせた」と、正規パイロットのプライドをずたずたにする言葉を投げかけ、因縁を深くしていきました。
■カミーユをつけ狙った男の末路
ジェリドはガブスレイに搭乗しアーガマをあと一歩のところまで追い込む。画像はガブスレイを立体化した、「HGUC 1/144 RX-110 ガブスレイ」 (BANDAI SPIRITS)
搭乗するMSを失おうが、ケガをしていようが戦場に赴き、しつこくカミーユをつけ狙うジェリドは、キリマンジャロの雪山でカミーユと生身の肉弾戦になります。しかもこのとき頭に包帯を巻き、松葉づえをつくほどのケガをしていました。
それでもジェリドはケンカをふっかけ取っ組み合いになりますが、あっさりカミーユの背負い投げをくらい山から落下してしまいまいた。崖につかまり一命をとりとめたジェリドは、安静にするどころか、すぐさまバイアランに乗り込み、MS戦に駆け付けます。
メンタル面では「短気」という一面があるものの、ティターンズのMS6機(最終的には7機)の多くを大破させても、ゾンビのように何度も立ち上がり、打倒カミーユに執念を燃やす姿はかなりの強者です。
一方で、ジェリドには軍人とは思えない一面もあります。フォン・ブラウンのシェルターでカミーユとカツに出会ったときのエピソードがそれです。
ティターンズアンチのヤジを投げかける民間人も多くいるシェルター内で、ジェリドは暴れず、カミーユとカツの逃亡を許します。その様子を見たマウアー・ファラオは、彼が感情で動かなかったことをたたえました。
しかし、直後にジェリドがシェルターを出ようとした際、民間人の少年が立ちはだかり阻止しようとすると、「調子に乗るな!」と怒り、容赦なくぶん殴って脱出しました。
とはいえ、アーガマのカミーユらと接敵してしまうということは、ジェリドが常に前線に配属されているということで、負けっぱなしとはいえ生き残っていることからも優秀なパイロットであることは明白です。
多くの部下、上司、愛する人をカミーユに葬られるなか、ジェリドはこんなことをつぶやきます。
「俺はカミーユを倒さない限り一歩も先に進めない男になっちまった。俺にとって壁なんだ」と。
そして、愛する人であるマウアーが、ジェリドを守るためにカミーユのビームライフルで散った際には「なんでお前はいつも」と叫びました。
カミーユに敗れ最期を迎えた際にも、ジェリドは「カミーユ貴様は俺の……」と言い残しています。
自身の成長、仲間の復讐、ティターンズでの出世……カミーユを倒すことで望んだもの全てを手に入れようとしたジェリドは、結局はそのカミーユに敗れ去っていきます。悲しき軍人ではありましたが、最期まで見せた不屈の執念は感服に値するものではないでしょうか。
(南城与右衛門)
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