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アムロとシャアの女性遍歴を振り返る 運命の女を忘れられない男たち

マグミクス / 2024年2月16日 7時10分

アムロとシャアの女性遍歴を振り返る 運命の女を忘れられない男たち

■エースパイロットの恋愛事情とは?

「ガンダム」シリーズの主要キャラクターである「アムロ・レイ」と「シャア・アズナブル」のふたりは、TVアニメ『機動戦士ガンダム』(宇宙世紀0079年後半)と映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(同0093年3月)を中心に、劇中における約14年間の生き様が描かれました。

 時間の経過と共に成熟し、時には意外な弱さを見せることもあるふたりですが、その人気の秘密はパイロットとしての戦闘力だけではなく、ひと言では語れないほど深みのある人間性にあるといえます。

 そして劇中においては、彼らの人生を彩った女性の姿も垣間見えました。以下そのようなふたりの、約14年間の女性遍歴を振り返ります。

●深い関係になったのはふたりだけ?
 まずはアムロです。アムロが初めて女性に憧れの気持ちを抱いたのは16歳の頃、相手は連邦軍の補給部隊に所属する士官、「マチルダ・アジャン」中尉でした。しかし彼女が乗る補給機は、アムロたちの母艦である「ホワイトベース」をかばって、ジオン公国軍のエース「黒い三連星」に撃墜されてしまいます。マチルダ中尉には恋人がいたということもあって、もともと叶うはずのない初恋でしたが、その別れは壮絶でした。

 その後、エースパイロットとして活躍しはじめたアムロは、不思議な印象を受ける少女、「ララァ・スン」と出会います。アムロが生身のララァと対面したのは、実は1回しかありません。その後、戦場で再会して精神の交感を果たしますが、激闘のなかシャアをかばったララァを、意図的にではなかったにせよその手にかけてしまいます。これによりアムロにとってララァは生涯、忘れられない存在になりました。

 ララァとの繋がりは強力で、『逆襲のシャア』では、ララァの夢を見たアムロが「クソっ、また同じ夢をみるようになっちまった」と呟いているくらいです。29歳になっても、ララァとの精神的なつながりは維持されているのです。

 時系列を「一年戦争」終結後に戻して、『Zガンダム』時代(宇宙世紀0087年)のアムロは、その影響力を恐れた地球連邦によって軟禁状態にされていました。そんなアムロに興味を持ち接近したのが、反地球連邦組織「エゥーゴ」の支援組織「カラバ」に所属する「ベルトーチカ・イルマ」です。彼女はアムロを励まし、キスを交わすほどの関係になりますが、その後は語られていません。きっと何らかの理由で別れたのでしょう。『逆襲のシャア』の頃のアムロには「チェーン・アギ」という新しい恋人がいるからです。

 チェーンの立ち位置は、ベルトーチカとよく似ています。『逆襲のシャア』のモチーフとなった富野監督の小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカチルドレン』のあとがきによると、「アムロが結婚している姿はみたくないなー」との「ガンダム映画化委員会ともいうべきインベスターの審査」によって恋人を交代したとのことです。小説版ではベルトーチカがアムロと暮らして妊娠までしており、チェーンは存在しません。

 こうしてみると、約14年間でアムロが深い関係を持った女性は、ベルトーチカとチェーンのふたりだけ、ということになります。もともと内向的なメカオタクだったということで、あまり女性を必要としていないように見えます。

■実はロリコンとはいえないシャア

アムロとシャアの人生を大きく変えた運命の女(ファム・ファタル)。画像はメガハウス「GGG 機動戦士ガンダム ララァ・スン」 (C)創通・サンライズ

 シャアの女性遍歴はというと、ララァを例外とすれば、実は親密に付き合っていたといえるのは、『Zガンダム』時代の「レコア・ロンド」と『逆襲のシャア』時代の「ナナイ・ミゲル」のふたりだけです。『Z』から登場した「ハマーン・カーン」とも、ザビ家の遺児「ミネバ」の教育問題に留まらない「何か」があったらしいことは示唆されているものの、アニメでは全く語られていません。

 レコアやナナイとは大人の恋愛関係を結んでいるように見えますが、その関係性は表層的で、ふたりともシャアが本気ではないことに気づいていたように見えます。だからレコアは物足りなさを感じ、エゥーゴを裏切って「パプテマス・シロッコ」のもとへ走ったのではないでしょうか。

 また「シャアはロリコン」という俗説については、『逆襲のシャア』において、ニュータイプの少女「クエス」の興味をシャアから引き離そうとした、シャア麾下のパイロットである「ギュネイ・ガス」の「大佐はロリコンなんだぞ!」というひと言が原因と思われます。しかし、アムロとの最後の会話で明らかなように、シャアはクエスに特別な感情を抱いておらず、手なづけて戦闘マシンとして扱っていました。

 そもそもシャアとララァの年齢差は4、5歳程度で、問題にするほどのこととは思えません。年齢差ということであれば、ギュネイがいうところの「大人の女」らしいナナイ・ミゲルです。なんとナナイの年齢は24歳で、『逆襲のシャア』時代のシャアと10歳違いでした。ナナイはアムロとの一騎打ちに思念で介入しようとしたり、死にゆくシャアを察知して嘆いたりと、ニュータイプ能力を持っていたようです。ナナイがシャアにまとわりつくクエスに嫉妬したのは、自分と立場が似ていたからでしょう。

●言い寄られるふたり

 こうして振り返ると、アムロとシャアの恋愛は受け身です。女性から好意を向けられ、それに対して応えるという姿勢が共通しているようです。もしかしたらふたりが自分から特定の異性にアプローチしようとしなかったのは、ララァを忘れられなかったせいなのかもしれません。

(レトロ@長谷部 耕平)

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