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「ウルトラの母」のデザインは誰が? 幼き日の「超大物」も関わった「想像図募集」という企画

マグミクス / 2024年2月24日 7時10分

「ウルトラの母」のデザインは誰が? 幼き日の「超大物」も関わった「想像図募集」という企画

■ウルトラの母の「想像図募集」に参戦していた「ある少年」

 ウルトラシリーズに登場してきた数多くのウルトラ戦士たちのなかでも異彩を放ち続けているのが、1973年4月6日に放送された『ウルトラマンタロウ』の第1話「ウルトラの母は太陽のように」にて初登場した「ウルトラの母」です。

 インパクトにおいてはタロウに匹敵、下手すれば凌駕するほどの存在感。シリーズ初の「女性」イメージのウルトラ戦士ということで、「ウルトラマン」の姿に女性らしいボディラインを採用。極めつけは頭部に施された「銀色ツインテール」。異彩、あまりにも異彩です。いったいどのような経緯で彼女はこの世に誕生したのでしょうか。

 「ウルトラの母」誕生と切っても切り離せないのが、小学館の学習雑誌の存在です。まさに子供たちの間でウルトラ熱が渦巻いていた時代において、画期的だったのが「想像図募集」という企画です。

 同企画は、新たに登場するウルトラ戦士の「想像図」を大々的に募集するというもの。「母」に先立ってまず行われたのが前作『ウルトラマンA』の第27話「奇跡! ウルトラの父」で初登場を果たした「ウルトラの父」想像図の募集です。これが大人気を博すと、『ウルトラマンタロウ』において新登場予定の「ウルトラの母」もまた想像図(似顔絵イラスト)が募集されたのです。

「ウルトラの母」の想像図。ここでは2点が優秀作に選ばれました。そのうちの一点を送ったのは「髙寺くん」という小学5年生の男の子でした。

 3頭身くらいのイラストにぎっしり「マザーブレスレット」や「マザーネックレス」などの細やかな設定が書き込まれた力作です。そして特撮ファンの方ならピンときている方も多いかと思いますが、この高寺少年こそ、のちに東映に入社し『激走戦隊カーレンジャー』や『仮面ライダークウガ』『仮面ライダー響鬼』など、平成特撮の礎(いしずえ)を築いた髙寺成紀プロデューサーなのでした。

 なおこの一連の企画で採用されたのはあくまでも「想像図」であり、正規デザインとして採用されたわけではないことは補足させていただきます(実際のウルトラの母のデザインは井口昭彦さんがご担当です)。

 いずれにせよ「ウルトラの母」誕生に「平成特撮の父」ともいうべき超重要人物が関わっていたことは、令和以降の時代にも引き継ぎでいきたいエピソードです。

(片野)

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