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「火薬大好き」「ロープウェイで…」 過激で命がけな演出に挑んだ昭和ライダーたち

マグミクス / 2024年2月23日 7時50分

「火薬大好き」「ロープウェイで…」 過激で命がけな演出に挑んだ昭和ライダーたち

■「今だったら考えられない」 昭和ライダーが乗り越えた過激でリアルな撮影現場

 孤独と悲しみを抱くヒーローとして1971年(昭和46年)に誕生した『仮面ライダー』は、舞台裏でも過酷な使命を背負っていました。危険なスタントを役者本人が行っていたり、当時から問題になるほどの火薬を使用したりと、いろんな逸話がありますが、そのなかの代表的な例を振り返りましょう。

 例えば初代仮面ライダー「本郷猛」役を演じた藤岡弘、さん(当時は藤岡弘)は、50周年の2021年にTV番組「林修の今でしょ!講座」に出演した際、当時の安全が保証されない撮影について「毎日が恐怖で現場に行くのがつらかった」と語っています。危険なバイクスタントの数々のほかには、ロープウェイのゴンドラ内での撮影の話も有名です。

『仮面ライダー』の第71話「怪人アブゴメス 六甲山大ついせき!」では神戸の六甲山にて、藤岡さんは高所のゴンドラ内で戦い、さらに両手でゴンドラの入り口部分につかまってぶら下がるという、正にギリギリのアクションをこなしました。また第97話「本郷猛 変身不可能!!」では、滝和也役の千葉治郎さんとともに、ロープウェイのゴンドラの屋根に乗るスタントも見せています。

 藤岡さんは当時の撮影について、「命綱はあったけど安心できなかった。リハーサルも安全確認もなしによくやってた」と話していました。

 恐ろしい撮影といえば、『仮面ライダーアマゾン』の第7話「とける!とける!恐怖のヘビ獣人!?」も負けていません。撮影現場は山梨県にある富士急ハイランドで、アマゾンが高速で走るジェットコースターを生身で避けるシーンがあります。さらに、鉄骨の裏側にしがみついて車両から逃れる場面もありました。

 2016年の『仮面ライダーアマゾン』Blu-rayBOX発売時のイベントで、アマゾン役の岡崎徹さんは、当時の撮影は「命綱はなしだった」と振り返っています。

 岡崎さんいわく「こちらに向かってくるジェットコースターを、なるべくひきつけてから逃げてくれ」と監督から指示があり、岡崎さんもそれを平気で承諾していたとのことです。その前のジェットコースターのレールを命綱なしで上るだけでも無茶な行為で、失敗すると命を落としかねません。いくらアマゾンが野生児設定とはいえ、役者にとって危険すぎる演出でしょう。

 特撮ファンの間で有名な「昭和の過激シーン」なら、『仮面ライダーV3』の劇場版『仮面ライダーV3対デストロン怪人』も外せません。爆発シーンにおける莫大な火薬はオープニングから惜しみなく使われ、さらに撮影地であった無人島の地形を変えてしまったといわれています。

 爆発によって島に魚が寄り付かなくなり漁業組合からも怒られたものの、風見志郎役の宮内洋さん自身は、前述の「林修の今でしょ!講座」ほか、各メディアで「火薬大好き!」であることを楽しそうに話していました。

(マグミクス編集部)

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