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「悪倒したのにモヤモヤが」「全員死んだ?」 仮面ライダー作品で描かれた衝撃展開

マグミクス / 2024年9月23日 6時35分

「悪倒したのにモヤモヤが」「全員死んだ?」 仮面ライダー作品で描かれた衝撃展開

■主人公死亡、全員死亡展開の末にようやくハッピーエンド?

 仮面ライダーシリーズは1971年『仮面ライダー』から始まり、昭和や平成、そして令和に至るまで数々のライダーが描かれてきました。悪に立ち向かう王道ヒーローとして活躍するという流れが定番であり、大抵は親玉を倒して完結というラストですが、なかには衝撃的な展開が描かれた作品もあります。

 たとえば2002年から2003年まで放送された『仮面ライダー龍騎』は、主人公が最終話にたどり着く前に死亡してしまいます。さらに、そもそもの設定も複雑で、「ラスボスを倒してハッピーエンド」という、シンプルなオチとはかけ離れたラストが描かれたのです。

 同作のメインとなる舞台は鏡のなかの世界「ミラーワールド」で、そこには13人の仮面ライダーが存在します。さらにライダーたちには、最後のひとりになるまで仮面ライダー同士で戦うという宿命も課せられており、最後まで勝ち残ったライダーには、「望みを叶える」権利が与えられるのです。

 そして、「仮面ライダー龍騎」に変身する主人公「城戸真司」は最終話よりも前に、怪人に襲われそうな少女を庇って致命傷を負い、戦いの後に絶命してしまいます。

 主人公がいない最終話では、生き残った「仮面ライダーナイト」の「秋山蓮」と、ラスボスである「仮面ライダーオーディン」との一騎打ちが始まり、結果としてナイトが勝利して、彼の望みで昏睡状態の恋人「小川恵里」を目覚めさせました。しかし、オーディンとの激しい戦いで致命傷を負った蓮は、彼女の意識が戻る前に力尽きるのです。主人公だけでなく、勝ち残ったライダー含めみんなが死亡してしまう、いわゆる「全滅エンド」が描かれました。

 しかし、これで終わりではなく、のちにライダーバトルが行われた理由が明らかになります。その理由とはライダーバトルの首謀者である「神崎士郎」が、他界した妹の「優衣」を生き返らせるためでした。これまで真司や蓮と行動をともにしていた優衣は鏡のなかの存在であり、現実世界で死んだ優衣と一体化した姿だったのです。

 さらに優衣は生き返ることを拒んでおり、諦められない士郎は時間を巻き戻して、何回もライダーバトルを繰り返していました。そして、最後に士郎は優衣の説得によって時間を巻き戻すことも諦め、現実世界はふたりが願った「みなが幸せに笑っている世界」に修正されて、絶命したライダーたちは生き返るのです。

 最後に真司と蓮が再会するところで終わりを迎え、最後の最後は全滅という最悪な展開を免れるラストとなりました。最終的にはハッピーエンドでしたが、「鬱展開」が多くかなり重いテーマの作品として知られています。

■ヒーローなのに50億人の一族を爆死させる?

『B-CLUB創刊35周年記念 仮面ライダーBLACK & 仮面ライダーBLACK RX CHRONICLE』(KADOKAWA)

 2003年から2004年まで放送された『仮面ライダー555』でも、衝撃的な死が描かれたライダーがいます。同作は主人公「仮面ライダーファイズ/乾巧」が、一度死んだ人間が変身する異形の怪人「オルフェノク」と戦い、オルフェノクに覚醒してしまった「木場勇治」「長田結花」「海堂直也」たちと関わりながらも悪の打倒を目指す物語です。

 そのなかで13話から登場して後に「仮面ライダーカイザ」に変身する「草加雅人」は、大企業「スマートブレイン」の陰謀によって養護施設「流星塾」の同窓会で仲間とともにオルフェノクに殺され、人口的にオルフェノクを作る実験のために「オルフェノクの記号」を注入されます。実験によって蘇生した後、草加は記憶が改ざんされる前に脱出し、オルフェノクに対して強い憎悪を抱いていました。そして彼は、オルフェノクとして生きることを決意した木場と戦うことになります。

 草加が同じ流星塾出身で思いを寄せていた「園田真理」を連れ去った木場のもとに向かうと、そこには「ドラゴンオルフェノク」「ロブスターオルフェノク」「センチピードオルフェノク」からなる強敵の集団「ラッキークローバー」が待ち構えていました。ひとりで戦いに挑むも、草加に埋め込まれたオルフェノクの記号が消えかけ、体の一部が徐々に灰になる不利な事態となり、ラッキークローバーに返り討ちにされてしまいます。

 さらにリンチされて瀕死状態になったあと、草加のカイザギアを使ってカイザに変身した木場は、草加の首の骨をへし折ります。そして、絶命した草加は全身が灰となって、跡形もなく消えてしまうのでした。

 あまりにも惨い草加の最期を覚えている人は多く、「性格は確かに悪いやつだったけど、死に方が惨すぎてかわいそう」「骨の折れる音がトラウマ」「草加は木場をいじめてたから、報いを受けたという筋書きは分かる。でも、子供向けにしては残酷なラスト」などの声が見受けられました。

 また、ラスボス討伐に成功してハッピーエンドを迎えた『仮面ライダーBLACK RX』(1988年~1989年)のラストは、後味の悪い面もある結末でした。

 同作の親玉は、1000年前に怪魔界を征服して「クライシス帝国」を築き上げた支配者「クライシス皇帝」です。クライシス皇帝は地球侵略という野望があり、ヒーローである「仮面ライダーBLACK RX」は彼を食い止めるために奔走します。

 しかし、最終話の第47話「輝ける明日!」では、クライシス皇帝の口から、地球の環境汚染によってクライシス帝国が崩壊寸前となって居住が難しくなり、50億のクライシス人を移住させるために、地球を侵略しようとしていたことを告げられます。

 敵にもやむを得ない事情があったとはいえ、RXは地球を守るヒーローのため、その野望を見過ごすことはできません。RXは戦うことを選び、クライシス皇帝は勝負に敗れて怪魔界を巻き込む形で大爆発を起こします。そして、怪魔界までに及んだ爆発によって50億人のクライシス人が一気に消失したのです。そして、地球の平和を取り戻した代わりにクライシス人が滅亡したという残酷な事実が残りました。

(LUIS FIELD)

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