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いちごとうふ、どせいさん…尽きない思い出 『MOTHER』新プロジェクト始動

マグミクス / 2020年5月7日 16時20分

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■思い出の『MOTHER』が再び

 2020年5月2日(土)、Twitterのトレンドワードに「MOTHER」があがりました。コピーライターの糸井重里さんによる「ほぼ日刊イトイ新聞」から、ゲーム『MOTHER』の新プロジェクトが発表されたのです。

 第一弾として、2020年末に「MOTHER」シリーズ3作に収録されたゲーム中の言葉を全て収録した書籍が発売されます。

 糸井重里さんがゲームデザインを手掛けたファミコン用ソフト『MOTHER』が発売されたのは、1989年。任天堂にとって初めてのコマンド式RPGでした。ファミコンでのRPGといえば『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』の2タイトルの名前を挙げる人が多いでしょう。

 中世風のファンタジー世界を舞台にした2タイトルとは大きく異なり、『MOTHER』の舞台は現代のアメリカ。主人公は剣ではなくバットを持ち、体力の回復はハンバーガー。ゲームのセーブは父親に電話をかける、という独自の世界観を持っていました。「食べてみたい!」と思わせるアイテム「いちごとうふ」、主人公の盾となって戦ってくれる「フライングマン」、そして増えていくそのお墓……。強く印象に残る設定の数々です。

 糸井重里さんによるキャラクターのセリフは、心に残るものばかり。そして、膨大なテキスト量です。それが全て書籍に収録されるということに、ファンは驚き、プレイ当時の思い出をネット上で語り合いました。

 実は、『MOTHER』の新プロジェクトが始まることを予感させるツイートが、1月30日に「ほぼ日刊イトイ新聞」のアカウントから投稿されていました。内容は「『MOTHER』を好きな漫画家さんをご存知ありませんか?」というもの。「ごめん『聞いてどうするの?』とは聞かないで。」と補足されていましたが、「何かが始まる」と思わずにはいられない投稿です。

■超人気キャラクター、どせいさん

アミューズメント景品の「どせいさん」ぬいぐるみ(画像:バンプレスト)

 どこか懐かしく、不思議な気持ちになるゲーム『MOTHER』は人気作となりました。そして、待望の『MOTHER2 ギーグの逆襲』がスーパーファミコンで発売されたのは、1994年です。

「おとなもこどもも、おねーさんも」

 印象的なキャッチコピーと、木村拓哉さんが出演したTVCMを覚えている人も多いのではないでしょうか。今でこそTVゲームは大人も子供も、男性も女性もプレイしていますが、当時はゲームショップや書店の攻略本コーナーで夢中になっているのは男の子たちが中心だったのです。

 幅広い世代にアプローチした『MOTHER2』はヒット作に。前作とはストーリー上のつながりがないため、初プレイでも手に取りやすく、操作性や難易度も時代にそぐうゲームとなっていました。また、『MOTHER』のBGMが『MOTHER2』でも流れるなど、前作のファンがグッとくる演出も。

 そして、人気をさらに押し上げたのは「どせいさん」の存在でした。

「サターンバレー」に群れを作って住む、謎の生物どせいさんは、大きな鼻に赤いリボン。セリフは糸井重里さんの娘さんが幼い頃に書いた文字を元にしたというフォントで「ぽえーん。」「ぷー。」「~でごじます。」とゆるい「どせいさん語」で話します。

『MOTHER2』のヒットを受けて、『MOHTER3』の制作も開始されます。一時はNINTENDO64での発売が決まり、ゲーム誌などにはプレイ画面も掲載されてファンを期待させましたが、後に制作中止が発表されます。2006年のゲームボーイアドバンス版の発売まで12年の歳月がかかりました。制作には数々のトラブルがあったと想像されますが、『MOTHER2』に感動したファンが12年の間に離れてしまったのは残念でなりません。

 しかし、2020年の新たな『MOTHER』プロジェクトに対するファンの反応を見ると、熱は全く冷めていなかったようです。

(マグミクス編集部)

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