【声優・山本彩乃のゲーム日和】『第五人格』悪意の弁護士ライリー、過去には誰が関与？

■『identity Ⅴ第五⼈格』の考察をしてみた！ その4。

　みなさまこんにちは〜。突然暑くなって「ひぃー！！」ってなっております山本です(笑)。もう、世の中は衣替えの時期なのでしょうか？　毎年いつやればいいのか悩む衣替え。私の目安は、メイクさんが衣替えをしたら私もするようにしてます！(笑)

　さて、今回お話するのは、スマホゲーム『identity Ⅴ 第五人格』登場キャラクターのひとり、弁護士のフレディ・ライリーさんについてです。

※以下、ネタバレを含みますので、ご自身で背景推理などを進めている方は気をつけて下さい。

　このフレディ・ライリーという人、一番残酷で悪意に満ちているなと私は感じてます。なぜ、そうなってしまったのか……。どうしてそこまですることになったのか……。背景推理とともに考察していきましょう。

　まず、ライリーさんは過去の訴訟での失敗に縛られ、つまらない仕事で雀の涙程度の給料しか得ていませんでした。そんなある日、彼のもとに1通の結婚報告書が届きます。ビジネスパートナーだったレオ・ベイカーとマーシャ・レミントンが1874年3月14日に結婚したと。

　あれ？　レオ？　ハンターのなかに復讐者レオというキャラクターがいますが、これは偶然でしょうか？

　ライリーさんはとてもプライドが傷つけられたようです。なぜって彼は、マーシャにひと目惚れをしていたから。そこで何を思ったか、チャンスがあればマーシャを自分のものにしようと考えつきます。

サバイバーのひとりとして登場する弁護士、「フレディ・ライリー」　 (C)Netease Games

　まず、「最高のファイナンシャルアドバイザーで、不良債権処理及び買収のプロ」だと広告を出します。さらに名刺には「あなたのビジネスと成功の為に尽力します」と書かれていますが、彼の本心は、「人は努力した方が信頼されやすい。少なくとも努力しているように見せるべき」と思っています。

　もう、悪巧みをしているようにしか感じ取れないですよね。

　そしてマーシャに「俺たちが出会ったのは運命だと思う」という内容のラブレターまで書いています。ほらー！ 絶対何か計画を立てていそう……。

　そんなこんなしているうちに、レオとマーシャの間にリサという名前の子供がが産まれ、1歳の誕生日会が行われました。レオと思われる男性のこの肩幅、やはりあのお方のように思えてなりません。

　そして、庭師のエマちゃんもいるじゃん！　と思ってびっくりしましたが、よくよく考えるとエマちゃんのお誕生日は1876年12月21日なので、ただ似ている別人ですね！じゃあ誰なのかしら？ エマちゃんに似た女性。リサの母親かな？ 他人の空似、凄いですねー！

　写真にはもうひとり見知った人物、医師のエミリーが写っています。荘園に行く前からライリーさんとエミリーは知り合いだったんですね。

■嫉妬をこじらせ、行動を起こすが……

サバイバーのひとりで、医師の「エミリー・ダイアー」。ライリーが荘園に来ることとなった出来事に関わっている可能性が……？　 (C)Netease Games

　ライリーさんの嫉妬はどんどん酷くなり、3人家族の写真の父親の部分をちぎったりしています。はっきりとは書かれていませんがベイカー一家の写真でしょう。ライリーさんはもうレオのことを消したい気持ちでいっぱいです。

　レオ、逃げてー！！　というプレイヤーの気持ちは届かず。

　レオを騙して負債が4桁もある軍需工場を買わせます。そしてレオがその対応に追われている間に、マーシャを連れて消えてしまいます。

　実は、夫婦仲は少し揉めていたようです。マーシャはライリーさんにプロポーズされ、レオの元にリサを置いていってしまいます。

　レオは絶望し、工場に火をつけて失踪してしまいます。報道されるくらい大きな火事だったようです。火事……。探偵オルフェウスが巻き込まれたのは、きっとこの火事でしょう。

　そして、「やっと、成功した」とライリーさんとマーシャが寄り添ってウェディングブーケを持っている写真が……。以前お話した、探偵オルフェウスの隣人カップルのことを覚えていますか？

　私が思うに、ライリーさんとマーシャだと思います。だって、ふたりには驚き恐れる理由がありますからね。

　レオが失踪してしまったなら、子供のリサはどうなってしまうの？ マーシャは子供を見捨てるの？……と、モヤモヤしていたら、なんと！ マーシャは置き手紙を残して、離れていました！

　内容は、簡単に言うと「全てお見通しよ」ということでした。そう、ライリーさんがレオを騙したことを知ってしまったのです。

　やっとマーシャを手に入れたのに、やはり、汚いやり方は許されないということですね。そして、リサを孤児にはできないという母の思いと、妊娠しているということが書かれていました。マーシャは自分の行いに反省し、リサとまだ産まれぬ我が子3人で真っ当に誠実に生きる。私たちは犯した罪を償うべきと書かれていました。

　ですが、リサは孤児院に行くことになるんです。それは、マーシャが突然亡くなってしまったから。

　そしてライリーさんは、マーシャの命を奪った人を探すために、荘園へ行くこと決めました。彼いわく、マーシャの命を奪ったのは女性だと言うのです。

　んー？　っと疑問に思いましたが「この人が当てはまるのでは？」という人物が浮かび上がります。それは、リサの誕生日会の写真にも写っていた彼女。医師のエミリー。なぜって彼女は、施術中に患者さんを置き去りにして逃げてしまった過去があります。

　医師エミリーの回では深く触れませんでしたが、そのくらいで報道されて、あげく整形してまで逃げなきゃいけないことなのかな？ と思いましたが、これが、置き去りにして死亡させてしまっていたとしたら……。一連の流れに納得が行きます。

　ライリーさんは荘園でエミリーの日記を読んで、何やら確信に変わっていきましたし……。きっとそういうことなのでしょう。

　弁護士フレディ・ライリー、なかなかの悪党だと私は思いました！　ご意見ご感想等、Twitterでお待ちしております。

山本彩乃