FCソフト『信長の野望・全国版』に始まり…信長、アニメやゲームで現世でも現役!?
マグミクス / 2020年6月21日 12時10分
■『信長の野望・全国版』で初めて知った信長
6月21日は、織田信長が天下統一の道半ばにして、本能寺で家臣の明智光秀に討たれた日です。数々の革新的な戦略や戦術、政策により尾張の小大名が天下一の大名へと成長を遂げ、最後は儚く散るドラマ性は多くの創作者を惹きつけました。ファミコンソフトの『信長の野望・全国版』で信長を知り、その後何人の信長を見てきたのか全く覚えていないというライターの早川清一朗さんが語ります。
* * *
2019年に出版された姫川榴弾氏の著書『信長名鑑』(太田出版)にはマンガやゲーム、アニメ、ライトノベル、パチンコなどに登場した織田信長が585作品703名も収められています。これにドラマや映画を加えれば、果たしてどれだけの数の織田信長が形作られてきたのか、見当もつきません。
織田信長は、現代日本にあふれる多くのキャラクターのなかでも最も知名度が高く、数多のアレンジがなされているにも関わらず、基本的なキャラクター性は共有されているという稀有な存在です。創作物に親しんでいる人であれば、信長が登場する作品をいくつ見たのか数えていないという方も多いのではないでしょうか。
あまりに膨大な数の信長作品が存在するため、人によって最初に触れた信長は異なると思いますが、筆者にとって最初の信長となったのが、ファミコンで発売された『信長の野望・全国版』です。家庭用ゲーム機に初めて参入した光栄(現:KOEI)が、気合を入れて送り出したタイトルだけあって、カセットは当時としては大容量の2メガビット+64キロRAMロムを採用し、他のカセットをはるかに上回る大きさに驚かされた記憶が鮮明に残っています。
もちろんゲーム性も素晴らしく、ちょうそかべであんさつを繰り返し、四国を統一してから地固めをして全国統一に乗り出すという定番ルートで何度も何度も繰り返し遊んでいました。試しに信長でもプレイしたことはあるのですが、周囲に有力な大名が多く、序盤はちょっと難しかったので結局はちょうそかべで遊ぶスタイルに戻って行ってしまったことを覚えています。
■35年以上、信長と歩んできた
『信長の野望・革新』(コーエー)
『信長の野望』シリーズについては、その後、多くのタイトルをPCでプレイするようになりました。戦国群雄伝・武将風雲録・覇王伝・天翔記・将星録・烈風伝・嵐世紀・蒼天録・天下創世・革新とプレイし続けてきましたが、最近は少しご無沙汰になってしまっています。作品自体のボリュームが多いので、仕事が忙しいとなかなか手を付けられないのが悩みです。
近年のゲームでもさまざまな信長が登場していますが、筆者が特に気に入っているのが『Fate/Grand Order』(以下、FGO)に登場する信長です。本作ではここ10年ほどでよくみられるようになった女性化信長として参戦しており、年に一度のペースで信長主体のイベントが開催されています。2019年に開催された「ぐだぐだファイナル本能寺」で、教科書にも使われている狩野永徳の絵のキャラクターも登場し、プレイヤーたちを驚愕させました。
『FGO』ではキャラクターにクラス(役割)が割り当てられているのですが、信長のクラスは鉄砲を多用したというエピソードからアーチャーとなっています。他にも時として信じられない行動に出るためかバーサーカーの水着信長や、復讐者としての特殊クラスであるアヴェンジャーの魔王信長などバリエーションも豊富で、多くのキャラクターたちのなかでも屈指の存在感を誇っています。唯一残念なのはアーチャークラスの信長はイベントで配布されるサーヴァントのため、最近プレイを始めた方は手に入れられないという点です。イベントの復刻か、配布サーヴァントを入手できるような手段を用意してもらえると大変ありがたいのですが。
思えばゲームで信長に関わるようになってから、35年ほどが経過しました。ゲーム以外でも多くのマンガ・アニメ・ドラマで多くの信長の活躍と、本能寺での最期を見届けています。2020年は大河ドラマ『麒麟がくる』での染谷将太氏による信長が、従来のイメージとは異なる形でありながらも、狂気と怜悧な判断力を持つ存在として注目を集めています。果たして最後、主人公である明智光秀はなぜ信長を討つにいたるのか、新たな解釈を見せてくれそうな気がして、楽しみでたまりません。
(早川清一朗)
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