【漫画】歯医者さんあるある？「痛かったら手挙げてくださいね」をやってみた結果

■手を挙げたら…「自分もそうだった」「ドSか」

　漫画家の秋野ひろさん（@16_akino）は気になっていることがありました。それは、歯医者さんで「痛かったら手を挙げてくださいね」と言われた時、実際に手を挙げたらどうなるんだろう？　ということ。好奇心旺盛な秋野ひろさんは、歯医者さんに行った時に手を挙げてみました。すると……？

　秋野ひろさんが歯医者さんでの実体験を描いたマンガがTwitterで公開されました。読者からは「自分もそうだった」「はーいそうですかーって言われる」「絶対やめないよね」「ドSか」など、共感の声や体験談が続々と寄せられました。

　作者の秋野ひろさんに、お話を聞きました。

ーー秋野ひろさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

　中学生のとき、学校の先生たちをキャラクターに使ったマンガを描き始めたのがきっかけでした。数学の先生が学校内で他の先生を全員倒す話でした。それが周りの友達にウケて、自分で作った話が評価されるのってうれしいなと思うようになりました。

ーー「〇〇したらどうなるんだろう」という疑問を調べずにはいられない、好奇心旺盛な秋野ひろさんですが、今回の「痛かったら手を挙げる」件については以前から気になっていたのでしょうか？

　これは前からずっと気になっていました。マンガの元になった、実際に手を挙げてみたのはたしか高校生のときだったと思います。

　あと、歯医者さん関連で、患者に口を閉じさせるときの指示として「かんで」と言うのも、なぜ「閉じて」じゃなくて「かんで」何だろう、と疑問でした。これも何人かに聞いたことがあるんですが、全員「そういえばそうだね」としか言われませんでした。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　歯科で働いていた方からの、「手を握る方の人でした」というコメントが面白かったです。握らないといけない決まりはないけど、お医者さんは「もうちょっとで終わるから」ってことで治療し続けるし、患者さんは痛そうだしで、応援の気持ちで握っていたらしくて、自分のときの担当の人の優しさを実感しました。

『自分中心に考えてしまう僕が、ちょっと他人思いになれたきっかけ』（秋野ひろさん提供）

ーーTwitterでは日常での実体験を描いたマンガを多く投稿なさっていますが、これまでに投稿されたマンガで、反響が大きかったもの、ご自身が気に入っているものなどがあればご紹介いただけますか？

　日常をベースにして描いたもので、自分のなかで記憶に残っているのは、共同生活したマンガ家仲間の影響で、人と仲良くすることの価値を感じ始められた話『自分中心に考えてしまう僕が、ちょっと他人思いになれたきっかけ』、母を尊敬した日の思い出を描いた『母に本気でごめんと思ったし、尊敬した日の思い出』、初めてセミを食べた日の体験を描いた『友達に誘われてセミを食べた話』です。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　しばらくはエッセイっぽいマンガを続けると思います。そのなかでも、今回みたいな「ああしたらどうなるんだろう……」という好奇心が働いたときの体験を多めに描いてみようと思っています。

　Twitterでは作品を通じて自分のことを何となく知ってもらえるとうれしいなと思っているのですが、確認してみたい、という好奇心は何となく自分っぽい思考が出てきそうだなと感じてるからです。描くなかで自分で自分の考え方についても理解が深まるといいなと期待しています。

（マグミクス編集部）