『スーパーマリオ 3Dコレクション』が買いな理由 全タイトルプレイした人はまれ？

■お得な理由は”ボリューム”だけではない

　任天堂は「スーパーマリオブラザーズ」35周年を記念し、Nintendo Switch用ソフト『スーパーマリオ 3Dコレクション』（以下、3Dコレクション）を期間限定で販売、配信しています。パッケージ版の生産は2021年3月末、ダウンロード版の販売は2021年3月31日までの予定です。

　NINTENDO64用ソフト『スーパーマリオ64』（以下、64）、ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『スーパーマリオ サンシャイン』（以下、サンシャイン）、Wii用ソフト『スーパーマリオ ギャラクシー』（以下、ギャラクシー）。歴代の「3Dマリオ」3作品が遊べる『3Dコレクション』の発表を受けて、瞬間的に「お得すぎる！」と購入を決断した方も多いのではないでしょうか。

　お得なのは、歴代「3Dマリオ」3作品が1本で遊べることもそうですが、この3作品がそれぞれ違うハードで発売されたタイトルであることに理由があります。

『64』はニンテンドーDS用ソフトとして『スーパーマリオ64DS』が販売されており、『ギャラクシー』は「Wii U」でバーチャルコンソール作品として再登場しているものの、全ての作品を遊ぶには複数のハードを用意しなくてはなりません。特に『サンシャイン』は他ハードへの移植がこれまで行われていなかったため、遊ぶには2001年に販売された「ゲームキューブ」から用意する必要がありました。

　また、この3作品を全てプレイしたことがある人も多くはないことにも「お得」さがあります。「3Dマリオ」シリーズは、それぞれのハードをアピールする役割も持たされていたので、いずれも熱の入った作品であることは確か。しかし、「NINTENDO64」が発売された1996年から「Wii」が発売される2006年には約10年もの間が空いており、全てのハードをリアルタイムで購入したプレイヤーはまれだと考えられるのです。

「面白いのは分かっているけれどハードがないから……機会があればやってみたい」と、横目に見るに止まっていたプレイヤーにとって『3Dコレクション』はまたとないチャンスでもあります。

　これら3作品は「マリオ」の基本的な操作性にそこまで変化がないことも特徴があります。これまで歴代「3Dマリオ」シリーズを一作品でもプレイしたことがある方であれば何の抵抗もなく楽しめるのも魅力でしょう。

　以上の前提があった上での”ボリューム”です。2020年はコロナ禍ということもあり、さまざまなメーカーから色んな作品が発表されており、どのタイトルから手をつけていいのか目移りしてしまうことも少なくありません。　そんな時、「間違いのない1本」として選べるタイトルとして『3Dコレクション』は注目されるでしょう。

（ふみくん）