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【漫画】記憶を失う薬を飲み、最後の時間を過ごす父と娘 父の生き様に「ロックだ…」

マグミクス / 2020年10月2日 11時10分

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■男が娘に語る、妻との出会いと突然の別れ

 51歳でバンド活動を続ける男には、別れた妻との間に22歳になる娘がいました。男は定期的に娘と会っていましたが、娘の結婚を機に、今日で会うのをやめることに。父と娘の最後の時間、ふたりは記憶を失う薬「アイリウム」を飲み、男は娘にこれまで口を閉ざしてきた過去を語り始めます……。

 漫画家・小出もと貴さん(@koidemotoki)の創作マンガ『娘との最後の2時間の記憶を手放したロックンローラー』がTwitterで公開されました。「アイリウム」という架空の薬を軸に展開される切ない物語に、読者から「泣ける」「いい話」「ロックだよあんた……」などの声があがりました。

 作者の小出もと貴さんに、お話を聞きました。

ーー小出もと貴さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。

 20歳くらいの頃から何社かに持ち込みに行ったのですが、なかなかデビューできずにいました。このままではダメだと思い、アシスタントとしてプロの現場に入り技術を磨くも、やはりなかなかデビューできず……。そんななか講談社さんから新人を多く起用する新雑誌を創刊するという情報を得て、これはチャンスだと思い賞に投稿しました。その作品が受賞し、そのままデビュー作となりました。25歳でした。

ーー『娘との最後の2時間の記憶を手放したロックンローラー』のお話はどのようにして生まれましたか?

 これは「週刊モーニング」で連載していた『アイリウム』という作品の1編でして、「アイリウム」というのは1錠飲むと飲んでから1日分の記憶が飛ぶという架空の薬なのですが、これをどのように使うか? というところから物語を膨らませました。この回ではアイリウムを多量服用し「いずれ記憶を失ってしまう人」となってしまった女性に、どんな記憶のドラマが生まれるかを想像しました。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 バッドエンドとして描いたわけではないので、「切ないけど悲しいだけではない」というようなご感想をいただけた時はとてもうれしかったです! たとえ忘れてしまっても残る何かがある、というような読後感を読者様が感じ取ってくれたら何よりです。

『iメンター すべては遺伝子に支配された』単行本1巻が発売中(講談社)

ーー「月刊モーニング・ツー」で連載中の『iメンター すべては遺伝子に支配された』の単行本1巻が発売中です。あらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?

「iメンター」とは持ち主の遺伝子情報をAIが解析して、失敗のない結婚相手や職業へと導いてくれる架空のタブレットのことなのですが、それが普及した世界でのドラマをオムニバス形式で描いてます。遺伝子もAIもとにかく強力な存在なので、そこに人間はどう対処していくのか? というのを、その世界の住人になったつもりで考えています。

 SFマンガと銘打たれてますが、本格SFマンガというわけでは全然ないので、恋愛マンガやヒューマンドラマとして気軽に読みに来てほしいです。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 Twitterは始めたばかりで、まだまだいろいろと模索中です。ただ、普段マンガ雑誌を読まない方にも作品をお届けできるというのはTwitterの強みだと感じてまして、連載作にせよ過去作にせよ描き下ろしにせよ、拡散されれば多くの人に読んでいただけるので、人に勧めたくなるような作品づくりを心がけて発表していきたいです。

(マグミクス編集部)

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