『あつ森』に待望の「ゆめみ」ランダム訪問実装で起きること 遊び方が世界規模に？

■『あつ森』ファン待望の”ランダム訪問”！予想の及ばぬ渡航は発見の連続

　Nintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』（以下、あつ森）では、2020年11月19日（木）に行われた「冬の無料アップデート」で、「ゆめみ」が見せてくれる夢を彼女に「おまかせする」選択肢が増えました。

　ニンテンドー3DS用ソフト『とびだせ どうぶつの森』（以下、とび森）から登場した「ゆめみ」。彼女は他プレイヤーの発行した島の「夢番地」を経由して、見学を目的とした島探訪を可能にしてくれるキャラクターです。　彼女を経由する渡航はあくまで”夢の中”の設定。相手プレイヤーと直接関わることなく島に遊びに行くことのできる”気軽さ”が人気の理由です。

　これまで『あつ森』の「ゆめみ」機能では、公開されている「夢番地」をSNSやWebサイトなどから特定する必要がありましたが、”ランダム訪問”が実装されたことで「ゆめみ」機能は『とび森』で親しまれていた本来の魅力を取り戻せたと言えます。

　それは、彼女に渡航先を「おまかせする」ことで、全く予想のつかない島に訪れるチャンスが生まれたことです。

「夢番地」を特定して島に訪れることは、いくら”ヨソの島”を覗き見ると言っても、そこに自分の好みや意図が反映されてしまいますし、訪れる前からある程度の予測を立てることもできます。

　一方、ランダムな渡航となれば、全く自分の想像の範疇にない遊び方が実践されている島に巡り合う可能性も出てきます。これからの島作りに、新たな角度からヒントを得る機会も格段に増えたのではないでしょうか。

　また、今作で”ランダム訪問”が実装されたことは、世界的にヒットした『あつ森』ならではの楽しみも持っています。

■海外プレイヤーの島に行ける可能性も？

「夢番地」の公開は任意ですが、公開する以上、プレイヤーが何かしらの”コダワリ”を持っている可能性は高いと推測できます。

「世界中の夢を集めた」と「ゆめみ」が発言する通りであれば、彼女が誘ってくれる渡航先に海外プレイヤーの島が選ばれる可能性もゼロとは言い切れません。

　世界のどこかでプレイしている誰かの島に、日本人の発想からは生まれないような斬新なアイデアを見つけることができるかもしれません。　その逆、自分の島と共通点を見つけることができれば、”同じ”時期に”同じ”ゲームを遊んでいることに関して、国を越えた『あつ森』プレイヤーとしての一体感を味わうこともできるでしょう。

　コロナ禍の2020年は『あつ森』が世界的大ヒット……と、ニュースで見る機会こそ多くありましたが、いざ自分の島と海外プレイヤーの島が地続きであることを認識できる機会はこれまで少なかったようにも思います。

　もちろん、他国のプレイヤーの島に限った話ではありません。たとえば”更地（さらち）”貫いている硬派な島や、外観に全くこだわっていない島も含め、これまで行く機会自体がなかった島に訪れる機会が無限に増えたことは『あつ森』の”自由度”を再確認するキッカケにもなり得るでしょう。

※「ゆめみ」機能を利用するには「Nintendo Switch Online（有料）」に加入する必要があります。

（ふみくん）