イブに「鬱アニメ」2作が同時配信 心を折るなら「理不尽な鬱」？「生々しい鬱」？

■「鬱アニメ」二大巨頭でクリスマスに心を折ろう！

　ニコニコ生放送にて、2020年12月24日（木）18時よりTVアニメ『ぼくらの』の一挙放送が決定しました。一方、ABEMAでは同日の18時50分よりTVアニメ『School Days』の一挙放送が行われます。この2作は「鬱アニメ」として名高い作品で、どちらも色々な意味で「クリスマスにぴったり」と言えるでしょう。それぞれのあらすじや見どころをご紹介していくので、どちらを選ぶのか、ぜひ参考にしてみてください。

　ニコニコで放送される『ぼくらの』は、15人の少年少女たちが巨大ロボット・ジアースに乗りこみ、地球の滅亡をかけたバトルを繰り広げていく物語です。

　ここまで聞くと「王道の設定では？」と思うかもしれませんが、なんと操縦者に選ばれた1名はロボットに生命力を奪われ、必ず命を落とすという設定になっています。つまり負けたら地球滅亡、勝ってもパイロット死亡、とまったく救いがありません。

　死が確定している少年少女たちが、残された日々をどう過ごすのか、という人間模様が本作の見どころ。やり残したことを清算するイイ話もあるのですが、人間の醜くもがく姿や、ドロドロした展開も満載です。

　ABEMAで放送される『School Days』は、主人公の高校生・伊藤誠（CV：平川大輔）と、いつも元気なクラスメイト・西園寺世界（さいおんじ・せかい／CV：河原木志穂）、誠が想いを寄せている桂言葉（かつら・ことのは／CV：岡嶋妙）たちをメインとした学園恋愛ストーリーです。

　これもベース自体はよくある設定で、序盤を見ていると王道の恋愛アニメだと思うかもしれません。しかし普通と違うのは、主人公・誠がどうしようもない“クズ”であること。中盤からは昼ドラを超えるドロドロの展開になり、爽やかなオープニング曲とのギャップがすさまじいです。

　また、作中ではクリスマスにとんでもない事件が起きることもあって、ABEMAが聖夜に『School Days』を放送するのは2020年で5年目。毎年の風物詩のようになっています。

　さらに2020年は、ヒロインのひとりである桂言葉が、なんとVTuberデビューします。そしてデビュー配信は、24日の『School Days』放送にあわせた実況生放送。どんな配信になるのかまったく予想できませんが、盛り上がることは間違いなさそうです。

『ぼくらの』と『School Days』、どちらも甲乙つけがたい「鬱アニメ」ですが、理不尽な鬱展開が好みの方は『ぼくらの』、生々しい鬱展開が好みの方は『School Days』がオススメです。自分にあった作品を選んで、聖夜に心を折りましょう。

（古永家啓輔）