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津田健次郎さん語る、『極主夫道』で演じるポイントは「融合して登場人物になる」?

マグミクス / 2021年4月15日 18時10分

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■「引き算の面白さ」も意識して演じた

 2021年4月8日(木)から全世界独占配信が始まった、Netflixオリジナルアニメシリーズ『極主夫道』は、「不死身の龍」と呼ばれた元・最凶極道が主夫業の道に邁進(まいしん)する日常を描いたコメディ作品です。主役の龍を担当する声優は、原作マンガの実写版PVで話題をさらった津田健次郎さんです。

 原作ファンの大きな期待が集まっている同アニメでの収録や、ご自身と龍の似ているところ、また「声優アワード」主演男優賞を受賞された感想などについても語ってもらいました。

* * *

ーーアニメ版で龍の役が決まった時の感想はいかがでしたか。

津田健次郎さん(以下、津田) 原作マンガの発売記念CMで初めて関わらせていただいた時に、素直に面白い作品なので「いろいろやらせていただけたらいいな」と思っていました。アニメ化が決まって、龍を担当させていただけて嬉しかったし、「やっときたか」と思いました。

ーーご自身が龍と似ているところや、共感できるところはありますか。

津田 家事全般が苦手なので、そのあたりは全然似ていません(笑)スイッチが入れば猪突猛進なところは、もしかしたら似ているかもしれません。周りがあまり見えなくなるところは共感できます(笑)。

ーー龍を演じるにあたって、心がけたたことはありますか?

津田 勢いやリズムはこの作品の命になるところだと思っているので、勢いやテンポについては繊細に扱わないといけないと思いました。監督も、カット割りについて「どの間が面白いのか」をかなり計算して作られたのではないかと思います。

 一方で、『極主夫道』は勢いばかりではなく、「引き算の面白さ」もあると思っていて、説明しない面白さや、急に間が空く面白さがあります。そこにも気を使いました。

ーー原作マンガの魅力は、どんなところだと思いますか。

津田 たくさんあるのですが、一番最初に「間」の使い方がうまいなと思いました。とても計算されているので面白いです。ストーリーも、本当にアホな話を羅列しているのですが、それがうまくつながっていて楽しいですね。

 キャラクターは、それぞれのバックグラウンドが説明されているわけではありませんが、だんだん人となりや背景が見えてくるところや、キャラクターのポジションとのギャップが本当に面白くて、設定だけで笑えます。よく練られている作品だと思います。

ーー同作で好きなエピソードを教えてください。

津田 思い入れがあるのは、ロボット掃除機の話です。改めて作品を読んでアフレコをさせていただいて、「本当面白いな、くだらなさの極みだな」と思いました(笑)。龍は会話のようにしゃべっているけど、相手がロボット掃除機なので実はこれ独り言ですよね? という面白さになっていますね。

ーー収録で印象に残った出来事はありますか?

津田 一般的に、収録の現場では3列に並んで交替で声を入れることが多いのですが、今回の現場は同じフロアにいくつかのブースがあるところだったので、小さいブースに僕が入って、広いところに3~4人の声優さんが入って、同時に収録することができました。

 そのおかげで普通なら別録りになるところですが、オンタイムで収録ができ、ノリを大事にしながら一緒に芝居ができてとても幸せでした。この点はきっとプラスに働いていると思います。

■高く評価された実写版PV、芝居は「ほとんど変えてない」

主人公・龍と近所の人びととの日常のやりとりも、『極主夫道』の魅力のひとつ

ーー実写版PVで演じられた時との違いはありましたか?

津田 実写版PVに関しても今回のアニメに関しても、ズレがないと思います。一番最初に発売記念CMの声をやらせていただいたときにOKをいただいてから、芝居のスタイルはほとんど変えずにやってきました。実写版PVの場合は監督もやらせていただいたので、脳みその使い方がちょっと違いましたが。

ーー実写版PVでは監督・主演の両方で活躍されました。難しさはありましたか?

津田 自分が出演しながら監督をしたことで、時間が全然なくて大変でした。「職務質問や自転車のシーンをカットしましょう」と言われるくらい時間が厳しかったのですが、「どうしても残したいです」とわがままを言ってやらせていただきました。時間がないなかでの撮影なのでNGは出せない、というプレッシャーもありました。

ーー将来的に、監督の仕事にも力を入れていきたいですか?

津田 もともと実写映画が好きで、映画を撮りたいと思っていたのですが、たまたま芝居の世界に入って、声優をさせてもらえて……と、どんどん広がっていきました。映画も撮れるならぜひ撮っていきたいと思っています。

ーー『極主夫道』の龍以外にも、実にたくさんのキャラクターを演じられています。演じ分けはどのようにされていますか?

津田 龍は非常に素直な人で思ったことが顔や行動に出るタイプ、『呪術廻戦』の七海みたいなキャラは内に秘めるタイプというように、作品によって気をつけるポイントや力を入れるポイントは変わってきますね。

 キャラクター性やリズム、そういうものと僕自身が持っているキャラクター性をどう融合させていていくか……というのは気にしているかもしれません。僕自身をこえることも難しいので、「融合して登場人物になっていく」のがベストかなと思います。

 ですので、演じる際はキャラクターの精神を反映した肉体の状態とか、置かれている状況を考えることが多いですね。なるべく内面から立ち上げていきたいというスタンスで芝居しています。

ーー「声優アワード」主演男優賞の受賞おめでとうございます。改めて、感想をお聞かせいただけますか?

津田 賞とかそういうものに縁のないタイプだと思っていたので、そういった賞をいただけるのは光栄です。自分ひとりの力というより、今までアニメーション作品に関わったスタッフの皆様、共演者の皆さんのおかげで賞をいただけたと思っています。

※Netflixオリジナルアニメシリーズ『極主夫道』は、2021年4月8日(木)から全世界独占同時配信中です。

(C)おおのこうすけ/新潮社

(マグミクス編集部)

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