梅雨の時期にピッタリ! 雨が印象的なアニメ4選。多彩で豊かな心情表現…?
マグミクス / 2021年6月14日 7時10分
■雨はキャラクターの心情描写?
雨の日は外に出るのも億劫になりますが、そんな時は素直に家でアニメ鑑賞はいかがでしょうか。いつものお気に入り作品もいいですが、梅雨の時期はあえて趣向を変えて、雨が印象的なアニメを選んでみるという手もあります。
アニメ作品によって「雨」の表現や意図はさまざまで、雨に対する価値観や感性について発見もあるかもしれません。今回は、各種配信サービスですぐに見られる「雨アニメ」を4作品ご紹介します。
●『言の葉の庭』
2013年に公開された『言の葉の庭』は、新海誠監督による短編映画です。主人公は、靴職人志望の高校生・タカオ。雨の日には学校をさぼって公園で靴のスケッチに熱中しています。ある日、タカオは27歳のユキノと出会い、雨の日だけの再会を繰り返しながら次第に心を通わせていきます。
6月の梅雨の間を描き、ほぼ全編で印象的な雨が降っています。同作品はそのなかでも、「雨」自体を描き分けているのが特徴です。強い雨・弱い雨・夕立・天気雨・豪雨など……雨は人物の心情とリンクして変化しているのです。
ストーリーはもちろん、風景描写を絶賛するファンも多い同作は、大ヒット作『天気の子』の美術監督である滝口比呂志氏が新海監督作品で初めて美術監督を務めた作品です。新海監督は当時「雨もひとつのキャラクター」と語るほど、風景描写に力を入れていたようです。
『言の葉の庭』は現在、Hulu(フールー)などで配信中です。
●『恋は雨上がりのように』
アニメ『恋は雨上がりのように』 (C)眉月じゅん・小学館/アニメ「恋雨」製作委員会
『恋は雨上がりのように』は、女子高生と中年男性の恋を描いた物語。原作は2014年に「月刊!スピリッツ」で連載がスタートし、2016年に「週刊ビッグコミックスピリッツ」に移籍した同名マンガです。2018年にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」にてアニメ版が放送されました。
ファミレスでアルバイトをしている17歳の女子高生・橘あきらが恋をしたのは、45歳の店長・近藤正己。“万年店長”とも呼ばれるほどうだつの上がらない中年男性ですが、あきらの純粋な気持ちに戸惑う近藤の様子は、見ている方もドキドキが止まりません。
同作も「雨」がキャラクターの心情を表現しているのが印象的な作品。第3話で店長に思いを告げる場面では土砂降りの雨が降るなど、親子ほど年齢が離れたふたりの切ないラブストーリーを雨の描写が盛り上げています。
『恋は雨上がりのように』は現在、Amazonプライム、U-NEXTなどで配信中です。
●『蟲師』
『蟲師』 (C)漆原友紀/講談社・アニプレックス
明治以前と思われる時代設定と、未知の存在「蟲(むし)」に関わった人たちを描いた作品が『蟲師』です。2005年からTVアニメがスタートし、大きく分けて2シーズンが放送されています。そのなかでも雨に焦点を当てたのが、第1期7話「雨がくる、虹がたつ」と、第2期7話「日照る雨」です。
前者は雨を手掛かりに虹を追い続ける数奇な男性を、後者は雨を告げる謎の女性を描いています。『蟲師』は“大人版日本昔ばなし”とも言われるほど奇妙なストーリーが魅力の作品ですが、主役は「蟲」ではなく、あくまで人間たちが生み出すドラマ。両者とも雨に“執着”する理由が紐解かれていきます。
シリーズ全編で自然豊かな土地や田舎が舞台となっており、雨が描かれる回ではより『蟲師』の持つダークな作風に没頭できるのではないでしょうか。『蟲師』はNetflix、U-NEXTなどで配信中です。
●『ろんぐらいだぁす!』
『ろんぐらいだぁす!』 (C)三宅大志・一迅社/ろんぐらいだぁす!製作委員会
「月刊ComicREX」で連載を開始し、現在は「月刊ブシロード」で連載中の、ロードバイクを題材にした作品です。2016年に全12話のアニメが放送されました。タイトル通り、長距離サイクリング・ロングライドをテーマにしており、初心者サイクリストの大学生・倉田亜美の成長を描いています。
ロードバイクというアウトドアスポーツを描いている分、天候は大事な要素です。全編で雨が降っているわけではありませんが、特に印象的なのがアニメ第12話。亜美たち一行は、サイクリストの聖地と呼ばれる広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」の走破を目指します。
しかし、その途中で豪雨に見舞われ、中止か続行かの決断を迫られます。それでも最後までやり遂げる決心をし、仲間たちと再び走り出す……アウトドアでの雨の良さを再認識させてくれる回となっています。同作は現在、U-NEXTで配信中です。
(椎名治仁)
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