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2021年春クールを盛り上げた、『オッドタクシー』など“ダークホース”アニメ5選

マグミクス / 2021年7月2日 18時10分

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■「当初からの話題作」以外も豊作だった、2021年春アニメ

 2021年4月クールのアニメも大半が終わりを迎えています。振り返ってみれば高クオリティな映像が印象的な『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』や『スーパーカブ』、原作も含めて大きな反響を呼んでいる『東京リベンジャーズ』などが話題となりました。

 しかしそうしたトップクラスの注目度こそなかったかもしれませんが、劣らぬ面白さで台風の目となった作品も多数ありました。今回はそんな充実の春クールから、ダークホース的な作品を5つ紹介します。

●春クール最大のダークホース『オッドタクシー』

『オッドタクシー』は、少し偏屈で無口なタクシー運転手・小戸川が主人公となるオリジナルの群像劇です。彼が運ぶ乗客は、バズりたくてしょうがない大学生や、何かを隠す看護師、いまいち売れない芸人コンビなど、癖のあるキャラクターばかり。

 そんな彼らに、花江夏樹さんなどの声優だけでなくダイアンやミキなどの芸人も声をあて、さらに全員二足歩行の動物というルックも相まって、当初は妙にユーモラスな雰囲気が漂うオムニバス形式のコメディのように思われていました。

 しかしエピソードを重ねるごとに、各キャラクターにまつわる話がとある少女の失踪事件につながり、グッとサスペンス色が強くなります。そんな本作の脚本を務めているのは、映画やドラマにもなったマンガ「セトウツミ」の此元和津也氏。同作は男子高校生2人の会話だけで展開していた作品ですが、それを考えると本作の小気味よい会話劇、そして展開の巧みさも納得です。

 執筆時点では最終話を迎えていないため結末こそ不明ですが、少なくとも予想のできない展開とスリリングさでは春クール随一。毎話放送後にYouTubeにアップロードされていた意味深なオーディオドラマとあわせて楽しみたい作品です。この作品は「Amazon Prime Video」で観ることができます。

●『セブンナイツ レボリューション』で、またファンタジーゲーム原作アニメの名作誕生

アニメ『セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-』キービジュアル (c)Netmarble Corp.& Netmarble Nexus Inc.・セブンナイツ製作委員会

『セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-』は、英雄の力を持つたちの頂点に立つ集団の戦いを描いたファンタジー作品。の少女・ファリアと、彼女に導かれて焼け落ちた故郷から〈グランシード学園〉へやってきた少年・ネモを中心にした物語が展開します。

 本作はスマートフォン向けゲーム『セブンナイツ』が原作ですが、本編の遠い未来を描いたオリジナルストーリー。序盤の“ほのぼの”も挟んだ学園話から中盤からの急展開、そして怒涛の終盤と、1クール通しての満足度がとても高い王道ファンタジー作品でした。

 近年、同様にファンタジーゲームを原作とした快作が『白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE』『キングスレイド』『オルタンシア・サーガ』など続いていますが、本作もその系譜に連なるのにふさわしいでしょう。この作品は、「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」などで観ることができます。

■豪華スタッフ陣の2クールアニメが、「ロボットアニメ最高傑作」に?

●ロボットアニメの「最高傑作」? 第2クールから進化を発揮した『バック・アロウ』

アニメ『バック・アロウ』キービジュアル (c)谷口悟朗・中島かずき・ANIPLEX/バック・アロウ製作委員会

 監督を『スクライド』『コードギアス 反逆のルルーシュ』の谷口悟朗氏、シリーズ構成や全話脚本を『天元突破グレンラガン』『キルラキル』の中島かずき氏が務めた『バック・アロウ』は2021年1月に放送がスタート。

 春からの第2クールはその陣容にふさわしい盛り上がりとなり、特に“燃える”アニメの美味しいところを詰め込んだ終盤の戦いは、先に挙げた作品のそれにまったく引けを取らないものです。

 音楽を担当したあの田中公平氏も、Twitterで「ロボットアニメの最高傑作と言っても過言では無いような」と触れるほどの白熱ぶりでした。この作品は、「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」などで観ることができます。

●濃い味付けに癒やされる変身もの『Fairy蘭丸~あなたの心お助けします~』

アニメ『Fairy蘭丸~あなたの心お助けします~』キービジュアル (c)馬谷たいが/F蘭製作委員会

『Fairy蘭丸~あなたの心お助けします~』は、『プリティーリズム』『KING OF PRISM』シリーズで知られる菱田正和監督によるオリジナル作品です。話は夭聖(ようせい)である5人の男性が女王の名を受け、人間界でつらい環境にある女性の心を助けて愛著(あいじゃく)を集めていくというもの。

 濃いめな味付けのキャラクターと演出、最近のアニメでは異色な歌謡曲チックな挿入歌、変にリアリティのある各話のゲストヒロインが巻き込まれているトラブルなど、見どころは多数。女性向けの変身ものということからか、一部では「夜のプリキュア」という呼び声もありますが、それだけに留まらない数々の妙味は、作中の女性たちと同じく、視聴者の鬱屈も吹き飛ばすのに充分なものでした。この作品は、「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」などで観ることができます。

●地方+女子高生部活ものの逸品『やくならマグカップも』

アニメ『やくならマグカップも』キービジュアル (c)プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

 地方を舞台にしたもの、女子高生による部活ものは最近のアニメの定番ですが、それらの魅力を組み合わせたのが『やくならマグカップも』です。本作は多治見市にやってきた主人公の女子高生・姫乃が陶芸部に入部し、部活を通じて陶芸の楽しさや多治見市の魅力を知っていくというストーリーです。

 しかし、15分1クールの話ながらそうした定番展開だけでなく、創作の苦しさや家族のあり方といった面までアプローチする、暖かく豊かな物語でした。実写パートも併せて放送されていた『やくならマグカップも』ですが、すでに第2期『二番窯』の放送が決定済み。そんな本作は、「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」などで観ることができます。

(はるのおと)

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