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声優・井上喜久子さん17回目の誕生日 「にわかには信じられない」役も

マグミクス / 2021年9月25日 8時10分

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■永遠の17歳、今年も誕生日を迎える

 9月25日は声優・井上喜久子さんの17回目の誕生日です。おめでとうございます! (おいおい)筆者自身、井上さんの17歳の誕生日をお祝いするのが何度目なのかまったく覚えておりませんが、今後も末長く井上さんの声で癒やしを頂戴できればと思います。また来年も祝わせていただければ幸いです。

 さて、井上さんは1988年に声優としてデビューを果たし、1989年のTVアニメ『らんま1/2』に登場した天道三姉妹の長女、天道かすみ役で大きな注目を浴びました。このとき天道三姉妹を演じた声優は、次女のなびきが高山みなみさん、三女のあかねが日高のり子さんと、今改めて考えれば、これ以上の三姉妹役など存在しないであろう豪華極まりない陣容となっていました。あれから30年以上経ちますが、お三方ともまだまだ現役で活躍を続けて下さっていることにただ感謝です。

 1990年にはTVアニメ『ふしぎの海のナディア』でメディナ・ラ・ルゲンシウス・エレクトラ役を好演。普段はジャンに対して優しいお姉さんとして振る舞っていたエレクトラが、沈みゆくノーチラス号でネモに拳銃を突きつけながら、内に秘めていた愛憎入り混じる感情を叩きつけるシーンの演技に声優の凄みを感じたという方も多いのではないでしょうか。

 そして1993年、OVA『ああっ女神さまっ』でヒロインのベルダンディーを演じ、井上さんの人気が爆発します。優しく美しく清楚に主人公に寄り添い、それでいて芯は強い完全無欠のヒロインをキャラクターと声優のイメージが重なるレベルで表現し、人気声優としての地位を確立しました。

 翌1994年には「歌うおさかな」で歌手デビューを果たしています。声優さんがアニメのオープニングやエンディングを担当するのが当たり前の現代からは信じられないかもしれませんが、この時期はまだ声優さんが歌を歌うのは一般的ではありませんでした。以降もコンスタントにCDのリリースを続けた井上さんは、林原めぐみさんらと共に声優が歌を担当する時代を作り上げ、今の声優業界の形を作り出した重要な人物でもあるのです。

■少年役や恐ろしげな役もこなす確かな演技力

 もちろん井上さんの魅力は優しげな声と演技だけではありません。

 特に筆者の印象に残っているのが1996年に発売された『ラストブロンクス 東京番外地』の豊饒椰(ほうじょう・なぎ)役です。女ばかりのアマゾネス集団「怒愚魔(ドグマ)」のリーダーで、サディスティック&ヒステリックな性格から“デンジャラスクイーン”とあだ名される凶悪なキャラクターです。「もう少し遊んであげてもいいわよ?」「失せろ!」といった色気と凄みを感じさせる言葉を放っているのが井上さんだとはにわかには信じがたく、演技力の高さに驚かされた記憶があります。

 2001年には『キャプテン翼』(第3作)で主人公の大空翼くんの小学生時代を演じており、少年役としても一流の力を持つことも証明しておられます。その演技の幅の広さは女性声優のなかでも屈指と言えるでしょう。

 近年では実の娘で同じく声優の井上ほの花さんとの共演も多く、2017年放送のTVアニメ『異世界はスマートフォンとともに。』ではオリガ・ストランドとアルマ・ストランドの姉妹役を親子で演じておられます。姉のオリガ役を喜久子さん、妹のアルマ役をほの花さんが担当していましたが、いつかこの順番が逆になった役を見ることはあるのでしょうか。すでに年下の実母という稀有な状況となっていますので、いつかは叶うことがあるのかもしれません。

 ほかにも、『機動戦士ガンダム第08小隊』のアイナ・サハリンや『おねがいティーチャー』の風見みずほなど印象深い役を数多く演じておられる井上さん。2021年も数多くの役を演じており、実力の高さに加え、現場から大きな信頼を寄せられていることがうかがえます。声優としても、現場で多くの後輩たちに背中を見せる先輩としても、きっとこれからも活躍を続け、ファンの耳と心を潤し続けて下さることでしょう。

(ライター 早川清一朗)

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