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ギネス世界記録をもつ『スターフォックス64』 いまSwitchでも楽しめる3つの魅力とは?

マグミクス / 2021年12月8日 18時10分

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■世界で400万本売れた3Dシューティングゲーム

 任天堂が2021年10月から提供している「Nintendo Switch Online+追加パック」では、新たに「NINTENDO64」の8タイトルが遊び放題になりました(サービスへの加入が条件となります)。定番ジャンルを中心に人気作品が揃っています。

 追加パックで遊べるようになったNINTENDO64用タイトルのなかでも、『スターフォックス64』は、発売から20年以上経った今もなお色あせない魅力を放った名作3Dシューティングゲームです。

●「スーファミ」での第1作から格段にパワーアップ

「スターフォックス」シリーズが産声を上げたのは1993年2月のこと。第1作目より3Dシューティングゲームとして世に送り出されると、スーパーファミコン用タイトルでありながらも「専用チップを用いた3D表現」で大きな話題を呼び、全世界で300万本近い売上を叩き出しました。

 その遺伝子を受け継ぎつつ、3Dシューティングゲームとしての完成度を格段に高めたのが『スターフォックス64』でした。ブルーカラーで彩られた高性能戦闘機「アーウィン」に乗り込んで惑星コーネリアから惑星ベノムまでを戦い抜く基本システムはそのままに、グラフィック周りの描画力が大幅にパワーアップ。アーウィンの3Dモデルやステージ奥で対峙する巨大ボスをはじめ、戦闘に巻き込まれて炎上するビル、アステロイドベルトを漂う隕石など、ステージを形作る細かいパーツも丁寧に描きこまれています。

 そうした表現力の強化だけでなく、ゲームプレイに深みをもたらす新アクションおよび新マシン(ランドマスター・ブルーマリン)も実装。通常ショットよりも高火力な「チャージショット」、そして機体を垂直に回転させる「アクロバティック」が加わったことで、よりダイナミックで迫力あふれるドッグファイトが楽しめるようになったのです。ショットのバリエーション増加に関しては、チャージショットを敵の大軍に撃ち込み、爆風でまとめて倒すという、スコアアタックに欠かせない必須テクニックも生まれました。

●フルボイス仕様で世界観を確立させた演出力

 本作は第1作目のグラフィック及びシューティング周りのリファインにとどまることなく、登場キャラクターの演出にも相当な労力が注ぎ込まれています。その最たる特徴が「登場キャラクターのフルボイス化」です。今でこそ登場人物が賑やかに会話を繰り広げるゲームは珍しくありませんが、1997年当時の任天堂タイトルにおいては前代未聞の取り組みでした。

 正義感の強い主人公「フォックス」はもちろん、彼をサポートする「ペッピー」、「ファルコ」、「スリッピー」といった個性豊かなメンバー、さらには道中の敵キャラクターやオープニングのナレーションなど、声優陣の尽力によって実現した数々の音声は無線通信をはじめとする豊富な会話バリエーションに組み込まれ、ゲームプレイを大いに盛り上げました。

 また、フォックスら雇われ遊撃隊の面々もそれぞれ際立った役割を持つようになりました。「やや頼りないものの、ボスの耐久力を前もって教えてくれるスリッピー」、「年の功ゆえの冷静さを発揮し、状況に応じてさまざまなアドバイスを授けるペッピー」……といった具合に、後のシリーズ作につながるキャラクターの個性や世界観の多くが本作で確立されました。

●対戦ツールとして申し分ないバトルモード

 ラスボスのアンドルフ打倒を目指すストーリーモードのほか、本作の魅力を語る上で欠かせないのが、最大4人プレイに対応したバトルモードです。文字通り、各プレイヤーがアーウィンを駆って互いの撃墜を目指す内容です。惑星コーネリアやセクターZを舞台とし、機体を自由に動かして撃墜ポイントを競い合うことができました。

 しかも、プレイヤーが操縦できるのはアーウィンだけではありません。隠し条件を満たせば、本編に登場した戦車型マシン「ランドマスター」、さらにパイロットそのもの(フォックスやファルコなど)も動かすことができました。かたやアーウィン、かたやランドマスターといった地対空の戦い。もしくは全員パイロットでフィールド内を駆け巡りつつ、視界に入ったプレイヤーを問答無用で撃ち抜くシュールな戦いなど、やや荒削りな部分はあったにせよ、複数人で楽しめる対戦ツールとして立派に機能していたように思えます。

『スターフォックス64』は、国内外を含めて400万本以上の売上を叩き出し、その功績ゆえにギネス・ワールドレコーズの認定も受けています。発売から24年を経てもなお語り継がれる本作は、紛うことない3Dシューティングゲームの傑作と言えるでしょう。

(龍田優貴)

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