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『鬼滅の刃』鬼殺隊士たちの「運命の人」5選 失恋、裏切り…運命を変えた出会い

マグミクス / 2022年1月14日 15時22分

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■「運命の人」は恋愛だけにあらず! 人生を変えるキーマンを紹介

 放送中のTVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』では、炭治郎らの急成長を促したキーマンである炎柱・煉獄杏寿郎を思い出すシーンが描かれ視聴者の胸を熱くしました。

「運命の人」というのが、それまでの人生を大きく転換させる人を指すとすれば、「鬼殺隊に入るきっかけを与えた人」も「運命の人」であると言えます。柱たちをはじめ、隊士たちには、さまざまな理由があって鬼殺隊に入ることを志し、厳しい訓練をこなして鬼との戦いに命をかけるのです。

 この記事では、そんな「鬼殺隊に入るきっかけを与えた運命の人」についてのエピソードを5つご紹介します。

※この記事では、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

●善逸を借金まみれにした女性

 我妻善逸は原作マンガでもアニメでも、登場当初から大騒ぎするわ大泣きするわで、ヘタレキャラ全開です。しかしストーリーが進むにつれ、優しさや強さが際立つようになり、いつの間にか「善逸はかっこいい」というイメージが確立されるにいたりました。

「壱ノ型 霹靂一閃(へきれきいっせん)」しか使えないとはいえ、善逸を「雷の呼吸」の使い手に育て上げたのは元鳴柱・桑島慈悟郎(くわじま・じごろう)です。彼の才能を見抜き、けっして見捨てることなく厳しく指導しました。親の顔を知らずに育った善逸は、慈悟郎を「じいちゃん」と呼び慕っていましたし、善逸が雷に打たれてしまった時の慈悟郎のあわてぶりから慈悟郎も善逸に対しては、ただの弟子として以上の感情を持っていたことがうかがえるでしょう。

 そんな慈悟郎と出会うきっかけとなったのは、善逸がほれ込んだある女性でした。もともと女好きだった善逸は借金をしてまで彼女に貢いでいましたが、彼女はそのお金で別の男と駆け落ちをしてしまったのです。残された善逸が借金まみれになり、借金取りに絞られているのを救ったのが慈悟郎でした。彼女以外にも善逸は何人もの女性にだまされたようですが、後の人生を一変させるような慈悟郎との出会いを運んできたその女性こそ、ある意味、善逸の「運命の人」と言えるかもしれません。

●伊之助に言葉を教えたおじいさん

 伊之助は山で野生のイノシシに育てられたため、一般常識やマナー、人との付き合い方や思いやりといったものに欠けていました。しかしその一方で、読み書きはできないものの「猪突猛進」という四字熟語を知っているなど言葉は堪能だったのは、なぜでしょう?

 彼に言葉を教えたのは、山のふもとに暮らす「たかはる」青年の祖父でした。ある日、たかはる青年は、庭に現れた「奇妙な動物」に祖父が餌を与えているのを見て、その動物を追い払い、祖父にはもう餌付けをしないようにきつく言います。しかし、祖父とその動物の距離はどんどん縮まり、縁側で膝にのせて百人一首を読み聞かせたり、ふんどしに書かれた名前を教えてやったりするようになっており、おかげで伊之助は人の言葉を覚えることができたのでした。

 人の言語の習得については一定の臨界期があるとされ、それを超えてしまうと言語の習得は困難になると言われています。伊之助の場合、山から下りてきて出会ったのが優しいたかはる青年の祖父だったおかげで言葉を覚えることができました。そして、言葉を知っていたからこそ鬼殺隊の最終選別の情報を得て参加することができたのです。そういう意味で、伊之助にとってのある意味「運命の人」は、たかはる青年の祖父と言えそうです。

●恋柱・甘露寺蜜璃を振ったお見合い相手

 甘露寺蜜璃は17歳の時にお見合いをし、相手からこっぴどく振られています。その理由は、ピンクと緑のポップな髪の毛の色と常人の8倍ある筋肉密度が生み出す怪力、相撲取り3人以上の食欲でした。しかし髪を黒く染め、小食でか弱いふりを続けることへの違和感が次第に膨らみ、自分が自分らしくいられる場所や、そのままの自分で人の役に立てることを探して彼女は鬼殺隊に入隊します。

 全否定されて、蜜璃は深く傷つきましたが、それがかえって自分自身を見直し、鬼殺隊につながる道へと彼女を導いたのであれば、彼女の最初のお見合い相手は、ある意味「運命の人」です。

 お館様からの「素晴らしい 君は神様から特別に愛された人なんだよ蜜璃 自分の強さを誇りなさい」という言葉は、蜜璃が何よりも求めていた「そのままの自分でいい」という承認の言葉でした。しかし、彼女の傷は相当に深かったのでしょう。そんな言葉をもらいながらもなお、「人間じゃないみたいにいわれるんじゃないのかなって怖くって」と、力を抑えていたのです……。刀鍛冶の里での上弦の肆・半天狗との戦いで追い詰められてやっと、自分の力を全開で発揮することこそが求められているのだと気付き、次のステップへと駆け上がります。

●岩柱・悲鳴嶼行冥を目覚めさせた少年

 心技体に優れ、鬼殺隊最強を誇る悲鳴嶼さんですが、かつては気が弱く、大きな声を出したこともない、やせ細った青年でした。そんな彼が自分の強さを自覚したのは、悲しい事件がきっかけです。

 悲鳴嶼さんは、寺で身寄りのない子供たちを集め、育てていました。ある夜、自分だけの身を守ろうと、仲間を裏切った少年が鬼を寺に招き入れ、子供たちは次々と殺されてしまったのです。ただひとり残った少女を助けるため、悲鳴嶼さんは渾身の力でこぶしを振り下ろし、鬼の頭をつぶし続けました。しかし、その後に待っていた運命は過酷なものだったのです……。

 彼を最強の鬼殺隊士に転向させ、子供とは純粋無垢なだけでなく、弱いがゆえに残酷であり、平気で嘘をつくこともあると子供への不信感を植え付けた少年は、後に鬼殺隊士になり、さらにその後、上弦の陸として登場した獪岳(かいがく)です。悲鳴嶼さんと獪岳が鬼殺隊で出会うシーンはありませんが、悲鳴嶼さんにとって獪岳は、運命を大きく変えさせた、ある意味で「運命の人」と言えるでしょう。

 鬼殺隊に入ったことで悲鳴嶼さんは最強の隊士として、多くの人々を鬼から救いました。しかし、穏やかな日常の中で身寄りのない子供たちを育てていく未来を思い描いていた彼にとって、鬼を倒すためとはいえ多くの若い隊士たちの命が散っていくのを見るのはつらいことだったにちがいありません……。

●霞柱・時透無一郎を目覚めさせた人

 時透無一郎は、母を病気で、父を事故で亡くした後、双子の兄と暮らしていました。兄は口が悪い人で、無一郎の名前に付いている「無」は、「無能」「無意味」の「無」だと悪態をつき、無一郎は傷ついていたようです。そんな兄との暮らしに変化を起こしたのは、鬼殺隊の当主、産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)の妻、あまね様でした。初めて彼女を見た無一郎は、あまりの美しさに「白樺の木の精だと思った」ほどです。

あまね様によって「始まりの呼吸」の剣士の子孫であることを知らされ、鬼殺隊に誘われた兄と無一郎でしたが、兄は彼女を追い返し、無一郎には、「人を助けるなんてことはな 選ばれた人間にしかできないんだ」と怒声を浴びせました。その後もふたりのもとへ通うあまね様を兄は追い返し続けましたが、ある夏の夜に事件が起きます。兄は鬼に襲われて亡くなり、無一郎の命も風前の灯火……。それを救ったのは、水を浴びせられてなお諦めずに、ふたりのもとを訪ねて来たあまね様でした。命を救い、宿命を知らせたという点で、あまね様こそ、無一郎を第2の人生である鬼狩りへといざなった「運命の人」であったと言えるでしょう。

 その後、ショックのせいで記憶喪失になった無一郎でしたが、天賦の才と煮えたぎる怒りから、わずか2か月で柱へと駆けのぼりつめます。

* * *

 上記の他にも、『鬼滅の刃』には、「運命の人」であり、運命を感じる出会いや縁が数多く描かれています。人はひとりでは生きているのではない。命はさまざまなところで、人と人をつなげているのだと考えさせられます……。

※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

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