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キンタマリオで爆笑…みんなやった? 「ファミコンシンクロニシティ」4選

マグミクス / 2022年5月9日 19時40分

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■自分だけかと思いきや…ファミコンの遊び方や思い出あるある

 ファミリーコンピュータでTVゲームの面白さを知った中年層。当時、始まったばかりのホビーのため、独特の遊び方やルールがいくつも生まれました。そんな遊び方は自分や友人間だけかと思いきや、ネットもない時代なのに全国の人びとも行っていたことを後に知る……といったこともありました。そんな「百匹目の猿」のような共時性、ファミコンシンクロニシティを紹介します。

●『ベストプレープロ野球』で成績をノートに記録

 現在でこそ野球選手をキャラメイクし、観戦して楽しむという野球ゲームは数多存在しますが、その昔は『ファミリースタジアム』に代表されるような「選手を操作する」ゲームしかありませんでした。

 そこに登場した画期的なゲームが『ベストプレープロ野球』でした。何が斬新だったかというと、まずプレイヤーは監督であり、オーダーや試合中のサインを決めることしかできません。また、選手の名前や打力、球速などのステータスを細かくキャラメイクでき、労を惜しまなければ6球団全ての選手を自由に作れました。これを百数十試合の1シーズン行え、選手個人の成績もデータとして残りました。

 この「監督として観戦」「キャラメイク」という当時としては新しいゲームシステムにどハマりし、ひとりひとり架空の選手をメイクし、何シーズンも遊びました。この際、成績は1シーズンしか記録されないので、2シーズン目に移行する時は、全選手の成績をノートに書き写し、通算成績の記録を蓄積させ悦に浸っていました。

 このゲームをプレイしていた友人が周りにいなかったので、話題を共有する人はいませんでしたが、あるときタレントの伊集院光さんがラジオで本ゲームが好きだったという話をしており、筆者のように手書きの記録をとっていたという話をしていました。

 ただ、彼ののめり込み度がすごいのが、選手ひとりひとりのバックストーリーも作っていたこと。さらに何シーズンか続けていけば選手は加齢で衰える者、覚醒する者が現れるものとし、シーズン毎に選手ひとりひとりのステータスを調整していたそうです。

 共時性に歓喜したものの、「上には上がいる」と感じた伊集院さんのお話でした。

●セガを買いたかったのに……でも結果的に大勝利

 生まれて初めてTVゲームに触れたのは小学校に上がるか上がらないかの頃。いとこの家で遊んだセガマークIIIの『ファンタジーゾーン』でした。

 シューティングゲームとしてももちろん面白いものでしたが、パステルカラーで描かれた主人公機オパオパや背景グラフィックが鮮やかでデザインもかわいらしく、味わったことの無い感覚にすぐに虜(とりこ)になりました。親にねだったところ、もちろん渋る態度を見せていましたが、筆者の誕生日に買ってくれることになりました。

 いざ、誕生日となりセガを探しても人気商品なため、どのおもちゃ店にも置いておらず、数店回ったところで親もイライラ……。最後の店で親の顔色をうかがいながら店員に勧められるまま、仕方なく新発売で聞いたこともないゲーム機を買ってもらいました。あわせて購入したソフトとは――。

■セガマークIIIがなくて、代わりに買ったゲーム機とは?

『ファンタジーゾーン』は途中で武器が購入できるのも楽しかった。画像は『SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.3 ファンタジーゾーン」(セガ)

『ピンボール』と『ドンキーコングJR.』。そう、つまり「ファミリーコンピュータ」との出会いでした。

 しかし当時は得体の知らないゲーム機にがっかりしたものです。ところがプレイするとどうでしょう。楽しい!興奮!感動! セガのことなどあっという間に忘れてしまいました。

 その後のファミコンの躍進と、セガのゲーム機の未来は周知の通り。筆者のように品薄のため偶然ファミコンを買ってもらい、結果的に大勝利だった友人は何人かいました。

●どうやって伝播したのか? キンタマリオと江川の耳

 ここからは、割とメジャーなシンクロニシティを紹介します。

 まず『スーパーマリオブラザーズ』の「キンタマリオ」は、早ければ1-2でお目にかかれます。地下ステージの天井ブロックに乗り、上部にあるスコアやTIME表示の中のコイン獲得数のキラキラしたマークを目指します。このコインとスーパーマリオのお股を上手に重ねると、なんということでしょう……「キンタマリオ」の出来上がり。子供が大好物の下ネタを目の当たりにできます。

 そして「江川の耳」は、『ファミスタ』で拝めます。守備時にファールを打たれた際、1塁もしくは3塁の審判はY字のように手を掲げます。この時、野手を審判に重なるように移動すると、なんということでしょう……。Y字の手が野手の耳のように見え、かつて耳が大きくて有名だった江川卓投手のようだと、認識されていました。これは面白いとかではなく、ファールを打たれたら「耳ポジション」に野手を淡々と連れていくという儀式にも似た行為でした。

 またファミスタでいうと、守備時で一塁フォースアウトにした際、野手を二塁方面に走らせながら無人の一塁に送球。ボールは転々とベンチ方向へ……。なんの意味もありませんが、これも儀式のように行う駄プレイのひとつです。

 これらの小ネタ、ネットのない時代にどのように全国津々浦々にひろがったのかわかりませんが、同世代の人たちは余すことなくやっていたものだと思います。

●ひとくちシンクロニシティ

 最後に、そのほかシンクロシニティを箇条書きでサクッと紹介します。

・『燃えろプロ野球』のヤギが本作中最高の走力。リアル阪神の八木選手の走力に過剰な期待をするも、そうでもなかったことに野球少年がっかりシンクロニシティ
・実家に帰ってファミコンソフトライブラリーを見たら、油性ペンで友人の名前が書かれたソフトが。「借りパク」していたことに自己嫌悪
・『ファミ通』のガバスを貯めるも失くしがち
・懐かしのCDコンポが無いお宅では、プレイステーションでCDを聴く

 この他にも、ファミコン世代の共時性ネタはもっとあるはずです。ぜひ当時の思い出を振り返ってみてください。

(南城与右衛門)

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