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ワンコや人をメロメロに 「うるうる瞳」のプードル トライアル飼育で予想外の出来事 不安の表れだったんだね

まいどなニュース / 2024年9月26日 15時30分

推定年齢6歳ほどのメスのプードル・ケイトちゃん

行き場を失ったワンコを救い幸せな第二の犬生へと繋ぐ団体、restartdog LIEN。2024年7月、きれいなチョコレート色の被毛がかわいいメスのプードルがやってきました。名前はケイトちゃん。推定6歳ほどの元飼い犬です。

初めての人間にも警戒心を抱く様子は見せない一方、潤んだ瞳でジッとして見つめて何かを訴えるようです。見つめられた人間はほぼ全てが心を奪われ胸がキュン♡ 団体メンバーはケイトちゃんのこのしぐさを必殺技「うるうるビーム」と名付けるほどです。

「うるうるビーム」は他のワンコも引き込む

ケイトちゃんは後に団体提携の預かりボランティアさんの家でお世話を受けることになりました。

「うるうるビーム」は人間だけでなく、犬にも効くようで、この家にいるワンコたちもまた皆イチコロに。

横たわったケイトちゃんが「うるうるビーム」を放つと、他のワンコたちがそばに寄ってきて「ケイトちゃん大丈夫?」「何が悲しいの?」とお世話を焼くように。さらにはワンコ同士が「ケイトちゃんは俺が守る」「いや私が守る」と争いになることも。

争うワンコたちの横で、ケイトちゃんはジッと固まりうるうる。人間やワンコの心をさらに鷲掴みにするオーラを放つのでした。

里親さんの前では「うるうるビーム」を放たなくなった

そんなケイトちゃんに里親希望者さんが現れました。

「SNSで見たケイトちゃんの『うるうるビーム』に魅了されました」という方で、まずはトライアルを実施。驚いたのが里親希望者さんの家ではケイトちゃんが「うるうるビーム」を放つことなく、すっかり穏やかな表情に。よく寝てよく遊び、まるで元々この家でずっと過ごしていたワンコのようにすんなり溶け込みました。

「うるうるビーム」はケイトちゃんが意識的に発していたものではなく、「私のお家見つかるのかな」「私の将来どうなるんだろう」という不安から出た悲しい表情だったように思いました。そして、安心できる環境に迎え入れられたことで、うるうるしなくなったように思いました。

果たして、ケイトちゃんはこの家に正式譲渡されることになりました。里親さんに抱き抱えられたケイトちゃんの瞳にはもう「うるうるビーム」はありません。これから先の第二の犬生では、もう瞳を潤ませることはなく、いつまでも優しい里親さんと一緒に幸せいっぱいで過ごして欲しいと思いました。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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