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「桐は燃えにくいってばーちゃんが言ってた」 1000度の鉄球を桐の上に置いたらどうなる…!?

まいどなニュース / 2024年9月26日 6時45分

桐の板に1000度に熱した鉄球を置いたら(動画よりキャプチャ/提供:大阪染織機械株式会社)

 個体や液体などさまざまなものに、1000度に熱した鉄球を置く実験をおこなっている「大阪染織機械株式会社【公式】」(@osakasenshoku)が投稿した動画が話題になりました。

「リクエストがあった1000℃の鉄球を桐の上に置いてみた
ほぇ〜
#鉄球おじさん
#製造業」

 動画は、桐の板に熱せられて光る鉄球が乗せられます。すぐに炎があがり、鉄球に接した桐は黒く焦げていきました。このまま桐は全部燃えてしまうのか!?

 時間短縮のため動画が早送りされると、次第に鉄球は赤く変化して周りの炎は小さくなっていきます。やがて鉄球が黒くなった頃には、火はすっかりおさまっていました。

 鉄球を持ち上げてみると、桐は鉄球の形に沿って丸く焦げていることがわかります。その中央をカットして断面を見てみると、板の厚さの半分くらいしか燃えていないことがわかります。つまり1000度の鉄球を桐材に置いても、置いた部分のみが燃えただけで、全焼はしなかったという結果になりました。

 この実験結果に、リプライにはタンスに桐が使われていた理由に納得するコメントが多数寄せられました。

「意外に燃えないんですねぇ・・・」
「興味深いです 桐の箪笥…」
「曾祖母→祖母→母→私 と受け継いだ『空襲を生き延びた』桐箪笥を大切にしようと思いました。ありがとうございます」
「桐箪笥の凄さがわかる~」
「桐は燃えにくいってばーちゃんが言ってたの思い出した」

 2023年ごろからすでに100以上の「もの」に、熱した鉄球を乗せてきた大阪染織機械株式会社の担当者さんも「意外と燃えなかったのがびっくりいたしました」と話します。

 これまでも樹種がわからない「普通の木材」や、コーヒーメジャーを作るようにおおまかにカットされたヒノキ、竹筒のカット面に鉄球を置いたことがありました。ヒノキはかなり燃えましたが、実はどれもが全て燃え尽きることなく自然消火しています。

 さらに紙の付箋も、厚みがある塊であれば全て燃えずに消火しています。どうやら厚みと密度(比重)が関係していそうです。今回実験した桐材の厚みは「普通の木材」の半分程度の薄い木材でした。条件を揃えて同じサイズの木材で実験すれば、樹種の違いがわかりそうです。

 ちなみに「日本特用林産振興会」のHPには、桐は「着火点が269℃、発火点が425℃で他の樹種と大差はないが、厚板であれば内側を火から保護することが可能である」と記載されています。

 今回の実験にも「やはり上に置いただけでは燃え広がりきらないんですね〜」という声があり、1000度の鉄球をのせるという共通条件の実験は、結果を想像しながら見る楽しさもあるようです。

 これまでで特に印象に残っている実験について同社の担当者さんに聞いてみたところ、パイナップルの皮に鉄球を置いた実験とのこと。「弊社の動画をヒントに海外のインフルエンサーさんがパイナップルの盾を製作して話題になりました」と、実験がさらなる実験につながりました。(その時のまいどなニュースの記事はこちら)

 同社は、フィルム・紙・金属箔・不織布などのシワや縮みを除去する低トルクの「OSMTエキスパンダーロール」を製造する大阪の企業で、鉄球実験は業務とは直接関係がありません。枠にとらわれないアイデアと純粋な興味からおこなわれる鉄球実験が、これからも楽しみですね。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)

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