高速バス事業者 G20の大規模交通規制に困惑 運休する事業者も

毎日新聞 / 2019年5月16日 15時27分

G20を受けて一部路線の運休を決めた高速バス=徳島市のJR徳島駅前高速バス乗り場で2019年5月16日午前8時58分、松山文音撮影

 6月28、29日に大阪市で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に伴い、市内の高速道路を中心に大規模な交通規制が実施され、大阪と四国などを結ぶ高速バスの事業者が困惑している。渋滞で到着時間を見通せない恐れから同月27~30日に大部分の便の運休を決めた事業者もあり、市民生活への影響がより広範な地域に広がることが確実だ。

 南海バス(堺市)や阪急バス(大阪府池田市)、阪神バス(兵庫県尼崎市)と共同で大阪―徳島間を1日20往復以上運行する徳島バス(徳島市)は6月27~29日を終日運休にする。30日も午後8時45分以降に南海なんば(大阪市浪速区)を出発する3便を除き、運行を取りやめ。関西空港―徳島間も30日夜に2便運行するのみで、大阪―阿南(徳島県阿南市)間は4日間終日運休。G20の影響で運休となる便数は上下約340便に達する。

 徳島バスの担当者は「これほど大規模な交通規制は異例で、一般道でも大幅な渋滞が予測される。利用者の安全を考慮すると運休すべきだと判断した」と話す。共同運行会社全体での運休に伴う損失は約2000万円と試算する。一方、規制の影響がない神戸―徳島間の便数を通常の約2倍に増やし、大阪方面の利用者の利便を図る。京都―徳島間も影響なく通常通りとなる。

 事態がより深刻なのが、大阪を拠点とするバス事業者だ。西日本ジェイアールバス(大阪市)は、京阪神と東京や横浜を結ぶ高速バスについて、乗車券の発売を見合わせている。対象は6月26日夜に関西へ向かう便から30日発着の全便。本来2カ月前から販売するが、渋滞の見通しなどを探っているためで、担当者は「運休も含めて検討している」と話す。

 また、大阪発着の高速バスが全てJR大阪駅周辺を通る阪急バスの担当者は「大渋滞が予想され、大幅な遅延は避けられない」と話し、徳島方面以外についても影響を慎重に見極める考えだ。乗車券は約1カ月前から販売するため、近く運休を含む対応策を公表する。

 大阪府警によると、6月27~30日は早朝から深夜にかけ、阪神高速環状線や大阪市内と関西国際空港を結ぶ湾岸線などで通行止めとなる。【松山文音】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング