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強制不妊訴訟・第1陣女性が和解 「動き続けば裁判続けた意味ある」

毎日新聞 / 2024年9月24日 19時32分

和解成立後、報告集会で話す佐藤路子さん=仙台市青葉区で2024年9月24日午後4時31分、遠藤大志撮影

 障害者らへ不妊手術を強いてきた旧優生保護法(1948~96年)を巡り、知的障害を理由に手術されたとして宮城県の佐藤由美さん(60代、仮名)が全国で初めて国に損害賠償を求めた訴訟は24日、仙台高裁で和解した。

 2018年1月に由美さんが仙台地裁に提訴してから7年近くが経過した。本人に代わり、裁判に出続けた義姉の路子さん(60代、仮名)は報告集会で「(提訴後は)障害者が声を上げやすい社会になった。こうした動きが続けば裁判を続けてきた意味がある」と振り返った。

 一方、佐藤さんと審理が併合されたもう一人の原告、飯塚淳子さん(70代、活動名)はこの日に和解が成立せず、協議が継続となった。16歳で手術され旧法改定後の97年から約27年間、救済を求めてきた。旧法の問題を巡っては最も初期に声を上げた一人だ。

 新里宏二弁護団長は「人生を破壊された飯塚さんの心の傷は大きく、国が謝ったからといって本人はすんなり受け入れられない。弁護団としても彼女に最大限寄り添っていきたい」と説明した。【遠藤大志】

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