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慈尊院に響く宇崎竜童さんの歌 世界遺産登録20年で記念ライブ

毎日新聞 / 2024年9月26日 17時30分

「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」を熱唱する宇崎竜童さん=和歌山県九度山町の慈尊院で、藤原弘撮影

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録20周年を記念し、ミュージシャンの宇崎竜童さん(78)が23日、和歌山県九度山町の世界遺産・慈尊院でライブ公演を行った。ギターを弾きながら歌声を響かせ、詰めかけた約300人を巻き込んでステージを展開した。【藤原弘】

 ライブは「MADE in JAPAN at 九度山・慈尊院」と銘打って開かれた。ステージに登場した宇崎さんは「霊験あらたかな慈尊院でコンサートができるとは。長生きしてみるものだ」と雰囲気を和ませ、「ダウン・タウン・ブギウギ・バンド」時代のヒット曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」からスタート。曲を作った経緯などをユーモアを交えて紹介しながら進行した。

 また、当時の人気歌手、山口百恵さんに提供した「イミテイション・ゴールド」や、研ナオコさんのために作曲した「愚図」など約15曲を披露。自身の仏教観を語る場面もあった。アンコールで百恵さんに提供した「さよならの向う側」を歌い締めくくった。

 町内から参加した60~80代の女性4人は「九度山に来てくれて最高」や「刺激を受けてエネルギーをもらえた」などと口々に話した。

 高野、九度山両町などで作る「高野町・九度山町世界遺産登録20周年記念事業実行委員会」の主催。プロデュースを担当した九度山・真田ミュージアムの北川央・名誉館長によると、宇崎さんは神聖な場所でのコンサートを希望していたことから、岡本章・九度山町長らが慈尊院でのライブを宇崎さんに打診したという。

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