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亡き戦友が遺した茶碗でお茶をたて…元特攻隊員・千玄室さん101歳らが祈り捧げる 鹿屋で追悼式 鹿児島

MBC南日本放送 / 2024年9月23日 19時3分

MBC

太平洋戦争末期に多くの特攻隊員が出撃し戦死した鹿児島県鹿屋市で22日、追悼式が開かれました。特攻隊員だった101歳の男性は、亡き戦友が遺した茶碗でお茶をたて、平和への祈りを捧げました。

旧海軍の串良基地があった鹿屋市の串良平和公園です。太平洋戦争末期、この地から飛び立った特攻隊員ら573人が戦死しました。串良からは徳島で編成された白菊特攻隊も出撃し、56人が亡くなりました。

22日は追悼式の前に、遺族が公園に建てた白菊特攻隊の慰霊碑の除幕式もありました。

茶道裏千家の前家元・千玄室さん(101)です。白菊特攻隊の一員でしたが、出撃前に終戦となり、生き残りました。

(千玄室さん)「二飛曹の連中は17歳くらい。かわいそうだった。一緒に乗せるのが」

全国から遺族ら850人が参列して開かれた旧串良基地の追悼式。千玄室さんは、亡き戦友が遺した茶碗でお茶をたて、祈りを捧げました。

(千玄室さん)「仲間を失って慚愧の念に堪えない。じくじたる思いで生きてきた」

終戦から来年で80年。千さんは戦死した仲間のことを思い続けています。

(千玄室さん)「死んだ連中は黙って死んでいった。せめて亡くなった連中がどんな思いで死んでいったか、思いを馳せてください。それだけ頼みます」

会場には、県内の生存者の姿もありました。鹿児島市に暮らす船川睦夫さん(98)も出撃前に終戦となり、生き残った隊員の1人です。

(船川睦夫さん)「追悼式は我々の心のよりどころ。(平和が)一番」

式には、地元・鹿屋の子どもたちも参列しました。

(高校3年生)「(戦争体験者の)言葉の重み、気持ちは、今生きている私たちとは違う。(戦争の記憶は)失くしてはいけないもの」

今年の追悼式に参列した特攻の生存者は、千さん、船川さんを含めて3人でした。戦争を知る世代が少なくなっていく中、記憶の継承が課題となっています。

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