H2A49号機打ち上げ成功 情報収集衛星「レーダ8号」を軌道投入 種子島宇宙センター・鹿児島

MBC

天候不良で2度延期されていたH2Aロケット49号機が、26日午後、種子島宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げは成功しました。

H2A49号機は、当初の今月11日から悪天候などによる2度の延期を経て、26日午後2時24分に種子島宇宙センターから打ち上げらました。

搭載した政府の情報収集衛星「レーダ8号機」は、軍事施設などを監視する事実上の偵察衛星で、予定していた軌道に衛星が投入され、打ち上げは成功しました。

（打ち上げ見た人）
「孫が来たから一緒に見に来た」
「はじめて見たので感動した」
「最後にすごい音がしたのでびっくりした」

宇宙へ飛び立ったロケットの姿はMBCのスクープ投稿にも寄せられました。

こちらは鹿児島市の八重山公園で撮影された動画です。弧を描いて飛んでいる様子がうつっています。

またこちらの写真は肝付町で撮影され、撮影者の女性は3か月の息子にもはじめてロケットを見せることができたそうです。

H2Aロケットは43機連続の打ち上げ成功となり、成功率は97.95%です。H2Aロケットは打ち上げ費用が世界水準より3割ほど高いことから、今年度中の打ち上げが予定されている50号機を最後にコストがおよそ半分の新型・H3ロケットに移行します。

（内閣衛星情報センター　納冨中所長）「20機以上をH2Aで打ち上げてもらった。今回が最後の機会でさみしい気持ちもある一方、H3への大きな期待が入り混じっている」

種子島宇宙センターからは、来月20日、新しい主力ロケットH3・4号機の打ち上げが予定されています。ただ、三菱重工業によりますと、今回の打ち上げの遅れによって、来月の打ち上げ日を見直す可能性があるということです。