サンマにサケ、柿までも…値上げの波は秋の味覚にも ブドウは平年並みに 鹿児島

MBC

厳しい暑さが続いていますが、朝晩はいくぶんひんやりとして、これから楽しみなのが秋の味覚です。スーパーにも秋の食材が並び始めていますが、今年は猛暑や温暖化の影響で値上げの波が広がっています。

鹿児島市のスーパーです。ブドウにサンマ、サツマイモ。売り場には秋が旬の食材が並び始めています。

しかし…。

（客）
「高いけど食べたいものを買う。厳しい、生活していくのに」

「野菜も値上がりしているので果物は後回しになる」

秋の味覚が値上がりしています。

定番のサンマです。一部の港で水揚げが去年を上回っているものの、海水温の上昇で全体的な水揚げ量は去年並みの低い水準となる見込みです。

このため、例年は1匹298円ほどですが、今年は350円と、2割ほど上昇。店では比較的安い、1匹280円ほどの去年とれた解凍サンマの販売が中心になっています。

また、北海道産の秋サケも漁がふるわず、例年は切り身で100グラム・250円ほどでしたが、今年は298円に上昇しています。

さらに、秋が旬の果物も…。

（記者）「こちらは秋が旬の果物コーナー、たくさんの果物が取り揃えられている」

今月上旬ごろから店頭に並び始めた柿は、猛暑や台風の影響で入荷が例年より2割少なくなっています。去年、大玉が2個入りで480円でしたが、今年は小ぶりのサイズで2個580円となっています。

ブドウは、猛暑の影響で例年より2週間遅れたものの、価格は平年並みの1房480円ほどとなっています。

（城山ストアーフレッセ高見馬場・青果係　川畑文昭さん）「野菜果物全般を通して傷みが出たり収量が少なかった。今から旬のリンゴやミカン・柿、天候次第になるが今後豊富に提供できると思う」

米や野菜に続く、秋が旬の果物や魚の値上がり。食卓への影響はしばらく続きそうです。