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泥水が胸あたりまで迫る…再び居場所を奪われた76歳「生まれた輪島におりたい」 地震で自宅が全壊 入居した仮設住宅で豪雨被害

MBSニュース / 2024年9月24日 16時30分

泥水が胸あたりまで迫る…再び居場所を奪われた76歳「生まれた輪島におりたい」 地震で自宅が全壊 入居した仮設住宅で豪雨被害

 石川県の能登地方を襲った豪雨による被害。このうち、輪島市の中心部も土砂で覆われました。

 元日に能登半島地震で被災した輪島市。多くの仮設住宅が建設されましたが、輪島市は平地が少なく、約6割が海や川沿いの洪水浸水想定区域に建てざるを得なかったということです。今回の豪雨で、その仮設住宅に大きな影響が出ました。

 9月24日、輪島市中心部の宅田町にある仮設住宅の入居者に話を聞きました。

 「(金沢市から)こっちに帰ってきてボランティアとか始めようと思っていたら、こういうことになって」

 こう話す日野正子さん(76)は、1人でこちらの仮設住宅で生活していました。70年以上、輪島で暮らし、美容室を営んでいた日野さん。1月の地震で自宅も店も全壊し、現在は更地になっています。夫は持病の治療で、親戚のいる金沢市での生活を続けていますが、日野さんは「故郷で生活がしたい」と6月に単身で輪島市の仮設住宅に入居したばかりでした。被災した21日の状況を次のように話します。

 (日野正子さん)「テレビの字幕で『輪島市内も避難しなさい』っていうのが流れたんですね。(外に出たら)その時点で(ここが)川みたいになっていて、長靴が水没するほどやったもんで、私はそこのフェンスを乗り越えて」

 仮設住宅の裏にあるフェンスをよじ登り、近くの病院に避難したといいます。泥水は地面から日野さんの胸あたりまで来ていたそうです。

 (日野正子さん)「人生で滅多に体験することのないことが、この周辺の人たちは(地震と水害)二度も経験して『何のめぐり合わせかね』って。これで若者は輪島に帰ってこん…どうするって。寂しいですよね」

 24日午後、ボランティアの人たちによる家財道具などの搬出が行われました。仮設住宅に住めるのか、めどはまったくたっていません。地震で家を失ってから約9か月、再び輪島での居場所を奪われた日野さん。それでも思うこととは…

 (日野正子さん)「健康な間はやっぱり、私は生まれたここ(輪島)におりたいですね。(Qやっぱり輪島が大好き?)大好きです」

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