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舞台「あほんだらすけ28」は屋体崩しのない「全員集合」だ

メディアゴン / 2016年6月30日 7時30分

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]

* * *

下北沢ザ・スズナリで舞台「あほんだらすけ28」を見た。東京ヴォードヴィルショーの山口良一とたかはし等(花組エキスプレス)が28年前から1年に一度公演を続けてきた。

28年というこの長さにまず敬意を表したい。面白くて、しかも、客が入らなければ28年も続けられるものではない。

満員の客席に小学生低学年くらいの子どもが数人いるのが目に入る。父母が子どもにも見せてやりたいと連れてきたのだろう。少なくとも父母の方はリピーターだ。

子どもに見せたい理由は舞台を見ればよく分かる。いくつかのオムニバスのコントは子どもにも分かりやすい。しかも、はっきりしたギャグで構成されている。小劇団芝居のしちめんどくささに反旗を翻しているのではないかとさえ感じる。

【参考】<一番優れている笑いって何?>今、金を払ってみる「笑いの舞台」こそ面白い

このギャグに子どもも、大人もよく笑う。基本をきちんと押さえたギャグを芝居の手練れが演じているからである。

「あほんだらすけ」は、屋体崩しのない「全員集合」なのである。

客演の岡まゆみも輝いている。筆者の世代にとってはポーラテレビ小説『絹の家』(1976年、TBS)の岡まゆみであるが、その当時の清楚さそのままでコントのセリフを言うが、そのセリフが他の役者のコントっぽい言い回しをきちんと消してくれて清々しいのである。

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