新潟知事選の惜敗バネに反自公陣営の結束を -植草一秀

メディアゴン / 2018年6月14日 0時55分

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植草一秀[経済評論家]

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6月10日に投票日を迎えた新潟県知事選で野党統一候補の池田千賀子氏が敗北した。勝利したのは自公が支援した花角英世氏。開票結果は以下の通り。

<新潟県知事選確定得票>

【当】546,670:花角英世(無新)
509,568:池田千賀子(無新)
45,628:安中 聡(無新)

安中聡氏は原発廃止などを訴えた。池田千賀子氏の得票と安中聡氏の得票を合わせると花角氏の得票を上回る。原発反対票を分断するために安中氏が擁立されたのだと考えられる。極めて残念な結果になった。

選挙においては何よりも結果が重要だ。「安倍政治を許さない!」と考え、「原発稼働を許さない」と考える主権者にとっては痛恨の結果になったが、ここで悲嘆していては明日への展望を開くことができなくなる。

敗因を分析して、次の勝利に向けての活動を直ちに始動させなければならない。投票率は58.25%で前回選挙の53.05%を上回った。投票率の上昇は反自公の候補者に有利に作用すると考えられるが、池田候補の主張が十分に新潟の主権者に浸透しなかったのだと考えられる。

他方、花角氏は原発再稼働を主張していない。原発が争点になることを回避するために「あいまい戦術」を採用したのであり、このことを踏まえれば、新知事が柏崎原発の稼働に突き進むことは許されない。

今後の焦点は自民党総裁選に移る。自民党内で安倍晋三氏の総裁三選を許さない動きが広がれば、安倍首相が衆院の解散総選挙に打って出る可能性がある。「破れかぶれ解散」である。

しかし、この衆院解散を日本の主権者国民は激しく批判することになるだろう。安倍首相が首相に座にしがみつくことだけを目的に実施する総選挙になり、究極の政治私物化になるからだ。安倍自民党は主権者の猛烈な批判を浴びて議席を大幅に減らすことになるだろう。

他方、自民党が安倍晋三氏の総裁三選を容認する流れになるなら、安倍首相は政府提案の各種法案を国会で強行制定して通常国会の幕を引くことになるだろう。森友、加計の重大犯罪疑惑は権力の濫用によって無罪放免とされる。

完全な権力犯罪の放置国家ニッポンとなる。日本の崩壊、日本の転落という事態に陥ることになる。日本はいつからこんな落ちぶれた国になってしまったのだろうか。ウソと隠ぺいと改竄と横暴が支配する日本政治。

誰よりも不幸なのは日本の主権者ということになる。事態を打開するには、日本の主権者が行動するしかない。新潟の選挙結果も、結局は新潟県民の行動、判断によるものだ。

ウソと隠ぺいと改竄と横暴が支配する安倍政治を容認するのも、拒絶するのも、最終的には主権者の行動と判断が鍵を握る。ここを日本の主権者はよく考える必要がある。安倍政権を退陣させて、誰が代わるのか。

安倍首相に代わる首相候補がいないではないかとの声がある。とんでもない、寝言のようなたわごとだ。安倍首相でよしとするなら、この人ではだめだという人物など存在しない。これ以上劣悪な人物を発見することは至難の業だとしか言いようがない。

そうではあるが、野党勢力は主権者の前に新しい政権のイメージを提示するべきである。新しい政権のイメージは、鳩山友紀夫政権の再生である。メディアが鳩山元首相に対する人物破壊工作を展開してきたが、いま日本に求められる政権の具体像は鳩山友紀夫政権の再生である。

平和と希求する外交、共生を追求する経済政策。日本の主権者は堂々と鳩山友紀夫政権の再生、再誕生を目指すべきである。その実現によって、日本は大いなる復活を遂げる。

メディアが狂ったように鳩山友紀夫元首相を攻撃していることこそ、鳩山元首相の正当性の証しである。鳩山氏が脅威であるからこそ、メディアは鳩山氏に対して激しい攻撃を浴びせているのだ。このからくりに気付くことが重要である。

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