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<ターゲットは大人?>新作「仮面ライダージオウ」で早くも話題の変身ベルト

メディアゴン / 2018年8月24日 7時30分

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福島真司[ラジオ・ディレクター]

* * *

子供のおもちゃに大人がハマってしまうというのはよく聞く話だ。特に、子供の頃に自分がハマっていたものがリメイクされたり、新シリーズとして新作が出されたり・・・というように、時代に合わせつつも世代を超えてブームになるものも少なくない。テレビ番組やゲームなどとタイアップしたおもちゃに関しては特にその傾向は強いだろう。

筆者でいえば「ポケモン」などがまさにそれにあたる。もちろん、女性であれば「プリキュア」などはそうだろう。プリキュアシリーズの一作目は2004年、14年前だ。つまり、当時8歳だった女子も、今では22歳である。1996年に一作目が発売された「ポケモン」にいたっては20年を超える。

そんな中でも日本人にとって長く根強い人気を誇るものといえば、特撮ヒーローの番組とそのおもちゃだ。1966年に登場した「ウルトラマン」は50年以上、「仮面ライダー」も1971年なのでそれに続く長寿の人気シリーズだ。常に新しいウルトラマン、ライダーたちが生み出され、人気を博している。

【参考】スーパーで子供に「ママ、これ買って」と泣かれたらどうすべきか?

現在放送中の「仮面ライダービルド」(テレビ朝日)が終盤を迎えている中、最後の平成ライダーにして、平成20作目の記念作品として「仮面ライダージオウ」が放送開始前から話題だ。

仮面ライダーといえば、変身ベルトのおもちゃが必需品で、子供だけでなく、大人の隠れファン(ユーザー?)は意外にも多い。筆者もその一人だ。今回も、新作ライダーの発表にともない、変身ベルトの「ジクウドライバー」も公開された。

この「ジクウドライバー」はこれまでのドライバー同様、音声ギミックやLEDによる光演出に加え、ドライバー自体を360度回転させる事で変身が完了するという豪快なギミックを持つ。発売前にすでに心が躍る。

音声ギミックを担当する声優には、誰もが一度は聞いたことある声も多い。「ジクウドライバー」でもドラマ「24」のジャック・バウワーを担当していた小山力也氏を採用というのだから涙が出る。完全に大人もターゲットにしていることがよく分かる。ライダーファンならずとも手にとってみたくなる一品だ。

また、仮面ライダーシリーズの魅力の一つにはその変身アイテムの多さもあるだろう。毎週の様にでてくる変身アイテムに加え、雑誌やクリスマスなどの限定商品、歴代ライダーに変身できるアイテムなど、毎年終盤になると数多くの変身アイテムがそろう。これらは単に子供を飽きさせない為の仕掛けとうだけでない。「コンプリート願望」「コレクション癖」「細かいギミック」など、男心をくすぐり、私たち「大きなおともだち」の購買意欲を掻き立てる見事なマーケティングだ。

今回でいえば、歴代平成ライダーに変身できる以外に、「マッハライドウォッチ」、「メテオライドウォッチ」などあえて主人公ではないサブライダーのアイテムが既に発表されている。このあたりが、これまでの歴代ライダーを観てきたお父さんの幼心に火を灯すキッカケになるだろう。

筆者も、「子供が喜ぶから」との理由でよく仕事帰りにライダーアイテムを買って帰り、妻への無駄遣い(?)の言い訳にしたものだ。しかし、本心としては「このアイテムだけ持っていなくて抜けているのが何か気持ち悪い」と完全にコンプリート願望があった事を覚えている。

子供と一緒に遊ぶ事により、知らずとその世界観に引き戻される。子供の頃なかなか買ってもらえなかったライダーベルトの記憶が大人になった今だからこそ、自分の手によって得られる快感。

いわば麻薬と同じような中毒性をもたらす魅力のライダーベルト。値段は8800円とあきらかに子供が買える値段ではない価格設定。
それでも毎年飛ぶように売れるライダーベルトには、「男心をくすぐる豪快なギミック」、「音や光による演出」、「出ているものすべて揃えたい」という男の願望をくすぐるすべての要素が詰まっている。

「お父さん買って!」を言い訳とし、その裏で思わずニヤケている自分。本当は中毒になっているのは子供ではなく大人自身なのだろう。

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