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<キングコング西野亮廣が東洋大で講義>「君の夢も叶う!」とクラウドファウンディングが切り開く新しい可能性について熱弁

メディアゴン / 2015年5月21日 7時0分

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メディアゴン編集部

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お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが5月19日、東洋大学総合情報学部で開講されている講義「映像メディア概論」(担当・藤本貴之准教授)に講師として登壇した。西野さんの東洋大学での同講義は、昨年に引き続き2回目となる。

普段、SNSでの炎上や舌禍(?)で注目を集める西野さん。しかし、講義では「表現の新しい創り方〜出演者・出役が創るメディアの新しい可能性」と題して、およそ300人の学生を前に、テレビやネットではなかなか見せることのない講義を熱弁した。

講義は、SNSなどの新しいネットサービスやメディアの効果的な利活用が切り開いている表現活動の可能性からスタート。従来、個人では決してできなかったようなことが、近年どんどんとできるようになっている現状について具体的な事例をあげて解説した。

お笑いコンビとして活躍する一方で、絵本作家としても着実にキャリアを積み重ね、国内各地での絵本原画展や個展も続けている西野さん。2013年にはニューヨークでの個展も成功させた。

このような文化活動が活性化すると、通常、芸能活動をセーブする芸能人は多い。しかし、西野さんの場合は、むしろ、それら文化活動に合わせて芸人としてのソロ活動も活性化させている。昨年は、日比谷公会堂での2000人独演会という「偉業(?)」を成功させ、今年4月にはニューヨーク・ブロードウェイでの独演会を開催して、好評を博している。

このような多様な活動の背景にあるのは、組織を頼らないSNSなどを利用した個人としての宣伝・営業活動。また、それらを効果的に利活用することで、実現させている「クラウドファウンディング」での資金集めだ。講義はこの「クラウドファウンディング」の持つ可能性を中心に進んだ。

「クラウドファンディング」(Crowdfunding)とは、ある「目標・目的」を達成するための活動財源をインターネットを介して不特定多数の人たちから集める資金調達サービス。設定した目標金額に到達した場合は、その資金で目標に向かって活動し、その成果の一部などを、寄付者(協力者)にリターンとして提供することで成立する仕組みだ。

近年、寄付文化の根付いていない日本でも注目を集めているサービスで、西野さん自身も、一昨年のニューヨーク個展の開催費用として530万円以上を集めている。また、この6月には、新作絵本の製作費用を集めるためのクラウドファンディングを開始する予定だ。

これらの多くを個人活動として実践している西野さん自身も題材にし、具体的な数値や方法論をあげつつ授業は進んだ。

授業での「クラウドファウンディングを知っているか?」との問いかけに、およそ300人の学生での中で、手を挙げたのはわずかに数人。西野さんは、その認知の低さに驚く一方で、

 「これからの若い世代こそ、クラウドファウンディングのような手法を効果的に利用することで、自分の夢を実現させるべきだ」

と力説した。また、必ずしも有名人や著名人だからファンドが成立するわけではなく、むしろ無名の個人がアイデア次第で大きな資金獲得に成功している事例についても言及した。

招聘した東洋大・藤本貴之准教授は、次のように述べる。

 「新しい現象やサービスを紹介したり評論する人は多い。しかし、近年の大学生は、そういった『評論家』に対しては懐疑的だ。『で、お前は何をしたんだ?』となる。西野さんのように、著名人でありながら、実際に自分の手と足で取り組んでいる人は少ない。そういった点が、学生にはリアリティと説得力のある話になっている。昨年に引き続き、エネルギッシュで現実感のある西野さんの講義は学生たちからの評判も非常に良い。新しい考え方や視点を提供する有意義な講義となった。」

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