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「Dr.倫太郎」は【そんな中】で話が展開し、物語がどんどん拡散してゆく

メディアゴン / 2015年5月29日 7時0分

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事/社会臨床学会会員]

* * *

今回は精神疾患ではなく発達障害のひとつ自閉症スペクトラムが取り上げられる。倫太郎の病院で働く看護師の薫(内田有紀)の息子・深也は、自閉症スペクトラムである。

自閉症スペクトラムは社会性の障害であり、深也は発話と言語に難があり、言葉を発することが出来ない。さらにサヴァン的傾向を持ち、立体造形に関しては天才的な才能を持っている。

アカデミー賞映画「レインマン」で、それこそ、天才的な演技でダスティン・ホフマンが演じた自閉症者とほぼ同じ様態設定である。ダスティン・ホフマンは床にばらまかれた爪楊枝の数を一瞬にして数えると言った瞬間像記憶の能力を持っている設定だったが、ドラマにする場合は大抵、自閉症にサヴァンを絡ませることになる。

これがドラマチックな要素を生むからであるが、多くの自閉症スペクトラム者は、サヴァン的傾向を持たない「普通の自閉症者」であることに留意が必要である。何かに対する特別なこだわりがある点はサヴァン的傾向だと言えるが、それは、音楽や美術や、計算と言った「いわゆる役立つこだわり」ではないことの方が圧倒的に多い。

深也が宮川教授の高級車に自転車を倒して傷をつけたと騒ぎになる。

【そんな中】倫太郎の診察室に来た、明良のふりをした別人格・夢乃が部屋の中をめちゃくちゃにする。

【そんな中】宮川教授は深也の脳画像撮影を強行しようとし

【そんな中】理事長の円能寺は、宮川から、倫太郎と夢野のキスの現場をとらえた写真を見せられ、

【そんな中】円能寺は、荒木医師(遠藤憲一)を、大学病院に連れ戻そうと画策し。

【そんな中】深也は母を思いやっての画像撮影を受ける意志があることを、ひらがなボードで伝える能力を発揮するのであった。

心配していた自閉症スペクトラムの描写は、おおむね妥当なものであった。ただし【そんな中】ドラマの縦軸を成す物語はどんどん拡散してゆくのであった。

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